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大日本住友製薬株式会社が、連結子会社であるアルタバント・サイエンシズを通じて、アメリカ・Onspira Therapeutics, Inc.の買収(子会社化)に関する契約を締結したと発表しました。


オンスピラ社は、肺の希少疾患を対象とした医薬品開発に特化した非上場の医薬品ベンチャー企業であり、吸入型インターロイキン-1 受容体アンタゴニスト「OSP-101」を、閉塞性細気管支炎症候群を対象に開発しています。閉塞性細気管支炎症候群は、肺移植後の主要な非感染性合併症であり、肺移植の主な死因となっており、OSP-101は、アメリカ食品医薬品局(FDA)より閉塞性細気管支炎症候群の治療剤としてオーファンドラッグ指定(orphan drug designation)を受けています。

「オーファンドラッグ指定(orphan drug designation)」とは、アメリカでの患者数が20万人以下の希少疾患の新薬開発を促進するための制度です。オーファンドラッグ指定を受けると、FDAの承認に基づく7年間の市場独占権の獲得の他に、適正な臨床試験に係わる費用の税額控除などの優遇措置も受けることが可能となります。
アルタバント社のCEOであるWilliam T. Symonds(ウィリアム・T・シモンズ)は、
「当社のパイプラインに OSP-101 が加わることは、当社に大きな価値をもたらすとともに、非常に重篤な肺の希少疾患患者さんのために医薬品を開発するという当社の使命の遂行を後押しします。肺移植を受けた患者さんの大多数が閉塞性細気管支炎症候群に罹患しますが、現時点で本疾患の治療薬として承認されたものはなく、行われている治療の有効性は限られています。」と述べています。

University of Pennsylvania(ペンシルベニア大学)Lung Transplant Program(肺移植プログラム)のAssociate Medical DirectorであるJoshua Diamond(ジョシュア・ダイアモンド)医師は、
「肺移植後の予後管理が進歩しているにも関わらず、閉塞性細気管支炎症候群は、肺移植を受けた患者さんが死亡する主な要因になっています。この進行性の肺機能の低下を抑制し、肺移植を受けた患者さんの生存率と生活の質を改善する新しい治療法が必要とされています。」と述べています。

オンスピラ社のCEOである Brian Lortie(ブライアン・ローティエ)は、
「OSP-101の開発を進めてきた当社の成果を誇りに思います。アルタバント社は有能で経験豊富な専門家集団であり、OSP-101 を閉塞性細気管支炎症候群の治療薬として開発し、肺移植患者さんに有益な治療薬として提供するのにふさわしい企業であると確信しています。」と述べています。

このように、関係者らは述べており、今回の買収により、あらたな治療の選択肢が提供されることが期待されます。
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