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テルモ株式会社が薬剤溶出型冠動脈ステント(DES)を発売へ

 テルモ株式会社が、このたび薬剤溶出型冠動脈ステント(DES)「Ultimaster Tansei」(アルチマスター タンセイ)を欧州で発売しました。


 Ultimaster Tanseiは、2014年に発売したDES「Ultimaster」のステント、薬剤、ポリマー、コーティング方法は継承しつつ、複雑な病変でもスムーズな治療ができるように先端とシャフトを改良した製品です。先端は柔軟な素材を使用しながら耐久性の高い構造に、シャフトは強く押すことができ、かつ折れにくい設計を施し、使い勝手と通過性の向上が目指されました。


 カテーテル治療分野における世界最大級の学会「EuroPCR 2018」で、Ultimaster Tanseiがライブ手術に使用され、また、従来のUltimasterを使用して行われた大規模臨床研究の中間発表もされました。この臨床研究は、世界各国400以上の施設で、37,000人を超える患者を対象に行われたもので、多くの医師から高い関心を集めました。

参考

<従来品「Ultimaster」の特徴>

 アルチマスターは、血管内の通過性を向上させ、曲がった血管にも沿って留置しやすいように、ステントの素材としてコバルト合金を採用し、ステントデザインも工夫しています。

 また、ステント血栓症の発生率低減を目指して、コーティングの材料として生分解性ポリマーを採用するとともに、ポリマーと薬剤を血管組織に接する面にのみ塗布しています。


<ステントとは>

 ステントは心臓の周りの細い血管(冠動脈)が狭窄したり、閉塞したりすることによって起きる狭心症、心筋梗塞などの治療に使用する埋め込み型の医療機器です。

 バルーンカテーテルで冠動脈を拡張した後、ステントを血管内に留置しますが、留置後に再び狭窄を起こすことがあるため、薬剤溶出型ステント(DES:Drug Eluting Stent)が多く使用されます。DESでは、留置後にステントに塗布した薬剤が徐々に周囲の組織に放出され、再狭窄の原因となる細胞増殖を抑制することが期待されています。
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