第3部 inochi未来フォーラム2018「課題解決のうねりを、関西から世界へ」

3部構成で展開されたinochi学生・未来フォーラム2018レポートの第3弾。第3部 inochi未来フォーラム2018「課題解決のうねりを、関西から世界へ」 についてのレポートをお届けします。


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第1部:inochi Gakusei Forum 2018「自殺対策、テクノロジーから」
第2部:WAKAZO Project「ワカゾウよ、万博を創れ。そして世界を席巻せよ。」
第3部:inochi未来フォーラム2018「課題解決のうねりを、関西から世界へ」
KEYNOTE SPEECH:石黒浩「機械やアンドロイドと人間が共生して健康に生きる未来」
松村 真宏「知らず知らずのうちに健康になってしまう。そんな仕掛けは? 仕掛学を用いた新しい未来社会とは?」
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第3部:inochi未来フォーラム2018「課題解決のうねりを、関西から世界へ」

このセッションでは、石黒浩教授(大阪大学基礎工学研究科)と松村真宏教授(大阪大学経済学研究科)のKEYNOTE SPEECHと、このお二方に高橋政代博士(理化学研究所多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクトのプロジェクトリーダー)、田和正裕さん(国際協力機構 関西センター次長)、塩田悠人さん(WAKAZO執行代表)、川竹絢子さん(京都大学)らを加え、澤芳樹教授(大阪大学医学系研究科)、寺本将行医師(inochi未来プロジェクト理事)がモデレーターとして登壇しディスカッションをするパートで構成されました。

パネルディスカッション・パート

 (12200)

澤さんが大阪大学がある中之島には土地が余っている。そこからイノベーションを起こしていくといいのではないかと話の切り口を提供すると、川竹さんが「スピード感が大事だなと思っています。熱意が冷めないうちに、若者なら今すぐにと若いうちから取り組める場所や仕組みが大切かなと思います。澤先生の中之島が最適かなと思います」と応じ、塩田さんは「課題解決がおもしろいと思っている若者は少ないかもしれない」と指摘し、その原因が課題解決の縁遠さにあると考え、「自分ごとに落とす」ことの意味を念頭におき、オフラインで人々が触れ合える場の大切さを訴え、中之島に世界中の人々があつまれるような場所を作れたらと述べました。

ここで、モデレーターの寺本さんが「2020年、2021年にプレ万博をやってはどうか」と提起すると、大阪の街から夢洲(2025年大阪万博の開催地)の間に位置する中之島で「課題解決の人口を増やすための取り組み」を行う意義に議論が及びました。

ここで松村さんは仕掛学の研究をバックに、すべてのひとを巻き込んでいくことの重要性を訴え、7年後にはいまの小学生も”WAKAZO”だよねと視野をさらにひろげようと述べました。そして、仕掛を考える(課題を発見して対策を練る)ことを夏休みの自由研究などで行えるようにすることで、WAKAZOを育てていく取り組みを行っていることを明らかにしました。

石黒さんは「枠にはまった議論はもう全部忘れた方がいいんじゃない。まず、場所にこだわらない。世界とつながるならインターネットでいいじゃないかとも言える。大阪にだけひとがあつまる万博なんてやったって意味がないわけですね。それから人にこだわらない。若者って言っても、本当にメインプレイヤーになるのは高齢者かもしれない。一番時間があるので高齢者なので。それから時間にこだわらない。万博って期間半年だけど、半年で何ができるんですかって。いまからやりましょう。万博をキッカケに人が活動しつづけるようにしなければいけない。既存の万博のフレームワーク(枠組み)にこだわれば、そんなもん絶対に失敗します」
と指摘し、万博をおこなうにあたっても革新的な取り組みをする必要性を、するどく浮き彫りにしました。

最後に、澤さんが既存の枠組みをとっぱらって動くことの重要性を引き受け、すぐに動き出そうと述べて、このパートは締めくくられました。
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