大阪大学が牽引する医療イノベーションの先端!

大阪大学がアツい。

大阪大学は、医療イノベーションを主体的に推し進めようとしている。それは、営利企業と研究機関である大学が連携して研究をし、製品化をすすめる「産学連携」を通して研究を加速させるという形で行われている。

その具体例をこれから見ていく。

大阪大学がどんどん進める産学連携

大阪大学教授で免疫学の権威である審良 静男(あきら しずお)氏を拠点長とし、国内外から免疫学やバイオ分野の世界トップクラスの研究者170名が免疫学を研究している阪大免疫学フロンティア研究センター(IFReC)は、大塚製薬と免疫学で共同研究をはじめた。

次に、当時、澤芳樹氏が研究科長を務める大学院医学系研究科と野口眞三郎氏が院長を務める医学部附属病院は、日本生命と産学連携協定を結んだ。
これは、大阪大学が「産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ」というプラットフォームをつくり産学連携による研究の加速を目指していた中で、日本生命と大阪大学が互いの医療や健康に関するビッグデータを解析しつつ、医療に関する共同研究をはじめた。

さらに、大阪大学は大幸薬品とタッグを組み、低濃度二酸化塩素ガスによる空間制御技術で空気感染を抑制する研究をはじめた。これが成功すれば、空気感染による感染症の拡大をいちじるしく減少させることができると期待される。

阪大×大塚製薬×免疫学=!? | PULSE

阪大×大塚製薬×免疫学=!? |  PULSE
2017.02.20 | 阪大と大塚製薬が、阪大免疫学フロンティア研究センターと大塚製薬が共同して先端研究をする契約を締結したことを発表した。

阪大×日本生命×保険=!? | PULSE

阪大×日本生命×保険=!? |  PULSE
2017.02.25 | 日本生命と大阪大学が「研究・事業化連携の推進に関する協定書」を結ぶことを発表した。この協定書は、日本生命と澤芳樹氏が研究科長を務める大学院医学系研究科と野口眞三郎氏が院長を務める医学部附属病院の間に締結された。

大阪大学と大幸薬品が空気感染を防ぐための医療機器開発でタッグ | PULSE

大阪大学と大幸薬品が空気感染を防ぐための医療機器開発でタッグ |  PULSE
2017.06.06 | 大幸薬品株式会社と国立大学法人大阪大学が、産学連携・クロスイノベーションイニシアティブによる「空間環境感染制御学共同研究講座」を大阪大学大学院の医学系研究科に設置した。

臨床研究で実績をあげる-他家iPS細胞手術

大阪大学が関わった再生医療の大きな”臨床”といえば、2017年3月に行われた他人由来のiPS細胞による目の難病治療研究である「滲出型加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液移植に関する臨床研究」を外すことはできない。

一般的に自家移植の場合、患者の細胞からiPS細胞を生成し、使用する。今回の手術は、他人のiPS細胞で移植手術を行った。この他家移植を用いた場合、時間も大幅に短縮され、コストは10分の1ほどになる。

これが成功したことにより、iPS細胞を用いた再生医療がより安価で活用できるようになり、広く患者を治療できるようになる可能性があるのだ。

そのあらたな可能性を開いたのも、他でもない大阪大学であった。

iPS細胞で「他家移植」手術。目を蝕む難病を治せるか。 | PULSE

iPS細胞で「他家移植」手術。目を蝕む難病を治せるか。 |  PULSE
2017.04.02 | 神戸市立医療センター中央市民病院が、大阪大学大学院医学系研究科と京都大学iPS細胞研究所、理化学研究所と連携して進めてきた「滲出型加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液移植に関する臨床研究」について、3月に他家iPS細胞を用いた移植手術を行ったことを明らかにした。

VIEWS

こと医療イノベーションに関して、関西が熱い。その中でも、大阪大学と京都大学は双璧と言うにふさわしい。

京都大学は、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授率いるiPS細胞研究所(CiRA)を中心にiPS細胞に関する「再生医療」の進化がめまぐるしい。

大阪大学は、この記事で取り上げた四つを挙例するだけでも、その活発さが分かる。

「日本ではイノベーションはおきない」

そう呼号するものもいる。しかし、この関西圏での医療における技術進歩への取り組みの輻輳は注目しないわけにはいかないし、実際、技術的な進歩が生まれてきているのはご案内の通りである。

これからの医療進歩が、世界の健康寿命を押し伸ばす推進力になることは、どうやら可能的未来として目の前に立ち現れつつある。(斉藤)

T-CiRAに理研が参画-希少遺伝性疾患に対する創薬研究 | PULSE

T-CiRAに理研が参画-希少遺伝性疾患に対する創薬研究 |  PULSE
CiRAと呼ばれる京都大学のiPS細胞研究所と武田薬品工業株式会社、国立研究開発法人理化学研究所が、糖タンパク質の糖鎖脱離酵素「N-グリカナーゼ」をコードするNGLY1の欠損症治療のための創薬研究について共同研究契約を締結した。
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