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高血圧DNAワクチンの論文

東京大学の鈴木淳一特任准教授が執筆した高血圧DNAワクチンに関する論文がScientific Reports (Scientific Reports 7, Article number:43920, 2017)に掲載された。

Scientific Reportsは、権威ある科学雑誌であるNatureの関連誌である。

論文内容

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この論文では、血圧を上昇させる作用を持つアンジオテンシンⅡに対するペプチドワクチンを、心筋梗塞を起こしたラットに投与した時に、アンジオテンシンⅡへの抗体が生成されて、副作用なく心機能障害が改善されることが分かったとされている。

さらに、アンジオテンシンⅡペプチドワクチンを投与したラットから得た抗血清を、心筋梗塞を起こした別のラットに投与すると心機能障害を抑制することも同じく報告されている。

以上の結果より、アンジオテンシンⅡペプチドワクチンが心機能障害の治療薬になる可能性があることが示されたとされる。

アンジェスMGによる寄付講座

東京大学医学部附属病院には産学連携の拠点として「22世紀医療センター」が設置されている。そしてそのセンターでは、寄付講座が行われており、今回の研究は、アンジェスMGによる寄付講座「先端臨床医学開発講座」の鈴木特任准教授の元で行われた。

この研究結果について、アンジェスMG社は「アンジオテンシンⅡに対する抗体を体内で作り出し、その働きを抑えることで高血圧を治療することを目的とした高血圧 DNA ワクチンの開発を進めておりますが、今回の結果は、アンジオテンシンⅡペプチドワクチンが高血圧だけではなく心筋梗塞による心機能障害の治療にも有効であることを示唆」しているとコメントを発表し、遺伝子治療薬や核酸薬といった遺伝子医薬の開発と臨床研究を推進していることをアピールしている。

Scientific Reports:A peptide vaccine targeting angiotensin II attenuates the cardiac dysfunction induced by myocardial infarction : Scientific Reports

Scientific Reports:A peptide vaccine targeting angiotensin II attenuates the cardiac dysfunction induced by myocardial infarction : Scientific Reports
A peptide vaccine targeting angiotensin II (Ang II) was recently developed as a novel treatment for hypertension to resolve the problem of noncompliance with pharmacotherapy.
『Scientific Reports』に掲載された論文(オープンアクセス)
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