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アステラスの感染性腸炎製剤「ダフクリア」が治療薬として承認された

アステラス製薬株式会社が、ダフクリア®錠(一般名:フィダキソマイシン、ダフクリア)について、偽膜性大腸炎を含む感染性腸炎の治療薬として日本における製造販売承認を取得したことを発表しました。

※感染性腸炎とは※
• 感染性腸炎は病原体が腸管に感染して発症する疾患であり、病原体には細菌、ウイルス、寄生虫などがある。 
 • 多くは食品や汚染された水による感染であるが、ペットやヒトからの接触感染もみられる。 
 • 一般的には、夏季には細菌性腸炎が、冬から春にかけてはウイルス性腸炎が多く発生する。 
(出典:日本大腸肛門病学会 http://www.coloproctology.gr.jp/aboutsickness/ archives/10 )


ダフクリア®は、米国のMerck & Co., Inc.(メルク)から導入したあらたな作用 機序(薬剤が効果をもたらす仕組みのこと)と選択的な抗菌スペクトル(特定の 狙った物質を抗菌する特徴のこと)を有する経口の大環状抗菌剤(化学構造に より分類された抗生物質のカテゴリーの一つ)です。 

メルク×アステラス!

日本では、メルクとアステラスが独占的に開発と販売を行う契約を結び、開発を進めてきました。そして、アステラスが子会社であるAstellas Pharma Europe Ltd.を通して、ヨーロッパ、中東、アフリカ、独立国家共同体(CIS)の地域における独占的販売権を取得しました。

そのうちのヨーロッパではCD感染症治療薬としてすでに販売され、利用されています。 CDは、大腸内部に感染し毒素を産生する細菌で、院内感染や抗菌薬関連腸炎の起因菌として世界的に問題となっています。感染・増殖により大腸炎や重篤な下痢を発症し、最悪の場合は死を招きます。

日本国内ですでに承認されている治療法では効果が不十分な例が報告されていることから、新たな治療選択肢が求められていました。 フィダキソマイシン(ダフクリア)は、CDに対して強い抗菌活性を持つほか、狭域抗菌スペ クトラムのため、他の腸内細菌のバランスを攪乱する作用が弱く、芽胞形成を阻害する作用を持っているため、治療に活用できると期待されます。
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