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大正製薬株式会社が、2015年にAblynx社(現Sanofi子会社)から導入し、日本で開発を進めてきた抗TNFαナノボディ®製剤「一般名:オゾラリズマブ(開発コード:TS-152)」について、厚生労働省に「既存治療で効果不十分な関節リウマチ」を予定適応症として製造販売承認申請を実施したことを発表しました。

この承認申請は、国内第II/III相臨床試験(3000-JA試験)等の成績に基づいています。3000-JA試験は、メトトレキサート(MTX)治療にも関わらず活動性を有する関節リウマチの患者を対象とした無作為化プラセボ対照二重盲検試験です。

この試験において、MTX併用下でオゾラリズマブを関節リウマチの患者に4週に1回皮下投与した結果、主要評価項目であるACR20改善率において、オゾラリズマブ投与群はプラセボ群に対して有意な改善効果を示し、プラセボ群に対する優越性が検証されました。

MTX非併用下でオゾラリズマブを4週に1回皮下投与した国内第III相臨床試験(3001-JA試験)においても、3000-JA試験と同様の臨床効果が確認されました。臨床試験全体を通じ、オゾラリズマブの忍容性は良好とされています。

オゾラリズマブについて

オゾラリズマブは、Ablynx社によって開発された、2つの抗TNFαナノボディ®と抗血清アルブミンナノボディ®が融合した三量体構造のヒト化低分子抗体で、一般的なIgG抗体と比較して約1/4程度の分子量を有しています。

オゾラリズマブは、2つの結合部位でTNFαに結合することで、その作用を強力に阻害します。また、血中滞留性の良い血清アルブミンと相互作用することで血中半減期を延長させ、月1回の治療を可能にしています。
これらの特長から、オゾラリズマブには高い炎症組織への移行性と早期からの臨床効果が期待されています。

ナノボディ®について

ナノボディ®は、ラマや他のラクダ科の動物によって自然に生成される特殊なタイプの抗体に由来する分子です。

ナノボディは、従来の抗体の10分の1のサイズで、従来の抗体ではアクセスできない体内の疾患標的部位にアクセスできる可能性があります。その小さくてシンプルな構造ゆえに、個別のナノボディを連結させることにより同時に複数の標的に作用できる「多価」ナノボディを創出することもできます。

ナノボディは、様々な疾患において複合的な治療方法を複数の作用を有する単一薬に置き換えられる可能性を提供します。また、大規模生産により迅速に製造することも可能です。

欧米で初めて承認されたナノボディは、後天性血栓性血小板減少性紫斑病(aTTP)の治療薬としてAblynxによって開発された次世代抗体薬であるカプラシズマブです(ヨーロッパ2018年9月承認、アメリカ2019年2月承認、国内第II/III相臨床試験実施中)。オゾラリズマブは、国内一番手のナノボディ製剤として開発されています。
『ナノボディ』はAblynx社の登録商標です。
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