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再生医療の先端を走る、オーストラリアのCynata社の株式10%を獲得

富士フィルムが、オーストラリアの再生医療を手がけるベンチャー企業のCynata Therapeutics Limited社に300万ドルを出資したと発表した。富士フィルムはCynata社の株式の内、10%を保有することになる。

この出資で、富士フィルムは、GvHD(移植片対宿主病:身体が移植された臓器を異物と認識し、免疫応答によって移植された臓器を攻撃することによって起こる症状)の患者を対象とした臨床実験が行われる予定の、他家iPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた再生医療製品の開発・製造・販売ライセンス導入と製造受託の選択権と、また、これらに関する技術・ノウハウも取得可能になる。

臨床試験では6月に買収した米CDI社の他家iPS細胞が用いられる予定

臨床試験は、本年末頃から英国で開始する予定で、試験では、他家iPS細胞として、富士フイルムが今年6月に買収した米CDI社(Cellular Dynamics International, Inc.)が提供した他家iPS細胞が用いられる。

Cynata社は、ウィスコンシン大学から分化誘導技術のライセンスを受けており、既にiPS細胞由来間葉系幹細胞を大量生産する技術を確立している。また、英国MHRA(Medicines and Healthcare Products Regulatory Agency)から前臨床試験の結果を認められ、現在は、他家iPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた再生医療製品の臨床試験の準備を進めている。
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