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DNAは不規則に細胞核の中に!

DNAはらせん状に規則正しく折りたたまれて細胞核の中に収められていると考えられてきた。ところが、近年、実際の収納の様子を「生きた細胞」でとらえた決定的な証拠はなかったものの、規則正しい構造が存在せず、不規則に核の中に収められていることが明らかになった。
この研究成果は、今年7月に米国科学雑誌 Molecular Cell に掲載された。

研究チームのお手柄

情報・システム研究機構の野崎慎研究員・前島一博教授ら(国立遺伝学研究所)と大阪大学・永井健治教授、理化学研究所・岡田康志チームリーダーの共同グループが、光学顕微鏡の性能を超える超解像蛍光顕微鏡をつくりだすことで、生きた細胞内にあるDNAの収納の様子を観察することに世界で初めて成功した。

その結果、DNAは不規則に折りたたまれ、「クロマチンドメイン」とよばれる小さな塊を形作っていることがわかり、このクロマチンドメインが細胞増殖、細胞分裂を通じて維持されていることから、遺伝情報の検索・読み出し・維持に重要な染色体ブロックとして働くことが示唆されたと言う。
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期待ふくらむ研究結果

この研究の結果によって、遺伝情報がどのように検索され、読み出されるのかについての理解がさらに進むとともに、DNAの折りたたみの変化で起きるさまざまな細胞の異常や関連疾患の理解につながることが期待される。
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