アラン・ラッセル: 肉体の再生 | TED Talk | TED.com

Alan Russell氏

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カーネギーメロン大学教授。ロンドン大学にて生物化学のPh.Dを取得。

恐怖を希望に

今日は恐怖を希望に変えるお話をします。私たちは、病院に行った時に「糖尿病」「がん」「パーキンソン病」「アルツハイマー」「心不全」「肺不全」といった対処法がほとんどない病気を宣告されるのを恐れます。こういった不治の病への今までとは違うアプローチとその重要性について話します。それがなければ医療制度が崩壊するだけでしょうという話も。

「再生医療」

そこで重要な単語は「再生医療」です。再生医療というのは非常に簡単な概念です。それは「自然治癒のスピードを加速させる」ことです。

例えば、股関節の疾患は人工股関節で対処します。これは自然治癒していませんね。

実はこれは再生医療とは正反対のものです。本当の再生医療は、器具や薬で症状を改善させようとするのではなく、臓器や傷ついた組織の機能を再生することで体の機能を正常にしようとするものです。治療をすると健康な体が取り戻せるということです。
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良いアイディア

これはいいアイディアです。しかし良いアイディアというのは新しくないものばかりです。このアイディアもそうです。歴史的には有名な飛行家のチャールズ・リンドバーグはノーベル賞を受賞したアレクシス・カレルと共に臓器の培養を最初に考えました。彼らは1937年に本を出しバイオリアクターでいかに臓器が生成できるのか考え、その技術は飛躍的に発展しました。前に考えた人がいるんですよね。

高齢化社会

その前に、医療制度の悪いところを話します。生活の質を向上させるとか、貧困を減らすという話をたくさん聞きます。ということは平均寿命が伸びるということですね。裕福になるとさらに寿命が伸びる。寿命が伸びれば、加齢とともに医療費も増加します。

国が豊かになればなるほど高齢者は多くなります。これがなぜ重要か? 例えば、平均年齢30歳の集団は処置が必要な病気は喘息や、足首の骨折でしょう。平均年齢が45歳から55歳になると、早期の糖尿病、心不全、冠動脈疾患が出てきます。治療がむずかしく、医療費が高くなります。アメリカでは1930年代、年金生活者1人を41人の労働者が養っていました。2010年のアメリカは年金生活者1人を労働者2人が養っています。
この傾向は世界中の裕福な産業国すべてで見られます。高齢化でこのような現実が広がる中、どうすれば患者を治療していけるでしょうか。
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