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富士フイルムグループのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング

富士フイルムグループ株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングが、メラノサイト(色素細胞)を保持した自家培養表皮「ACE02」の治験計画届書を、独立行政法人医薬品医療機器総合機構に提出したことを発表しました。この計画書の治験は、尋常性白斑およびまだら症といった安定期の白斑の患者を対象とするものです。

―――参考―――
尋常性白斑は、メラノサイトが減少・消失することにより、メラニン生成が停止または低下し皮膚が脱色される後天性の病気です。患者数は、国内で約15万人と推定されています。 (公益社団法人日本皮膚科学会:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa20/s1_q01.html )

まだら症は、先天的な遺伝子異常により、生下時から額や腹部、膝関節などに対称性の基本的に生涯にわたってその分布パターンが変化しない白色斑を有することが特徴です。患者数は、国内で数千人と推定されています。 (公益社団法人日本皮膚科学会:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa20/s2_q04.html )
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ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングは、「ACE02」を通じて、皮膚科領域の再生医療等製品の開発に進出し、従来から取り組んでいる形成外科・整形外科領域からの事業拡大を目指すことになります。

白斑って??

白斑は、皮膚に存在するメラノサイト(色素細胞)が減少し、皮膚の色が白く抜ける疾患です。なかでも、後天的にメラノサイトが破壊されて発症する尋常性白斑や、先天的な遺伝子異常により発症するまだら症に対する治療ニーズが高いことは以前から認められていました。

現在、尋常性白斑の治療では、ステロイドなどの外用薬の塗布や紫外線の照射などが行われています。また、それらが有効でない場合やまだら症の治療の場合には、患者本人から採取した、メラノサイトを含む皮膚組織の移植という外科的手段が選択されています。しかし、既存の外科的手段では、採取できる皮膚組織の面積が小さいため、一度の手術で広範囲を均一に治療することが難しいことが課題でした。


「ACE02」は、患者本人の皮膚組織を採取し、メラノサイトを保持したまま大面積のシート状に培養・作製した自家培養表皮です。「ACE02」を用いた治療は、白斑患部への移植による、色素再生が目的とされます。
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