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国立大学法人北海道大学(医学研究院放射線科学分野 核医学教室准教授:志賀哲)、住友重機械工業株式会社、株式会社アトックスが、前立腺がんの診断に用いられる放射性薬剤「68Ga-PSMA」を製造する合成装置の薬事承認に向けた共同開発を開始したことを発表しました。

前立腺がんは、日本でも罹患率の非常に高いがんの1つとして知られています。前立腺がんのスクリーニング手法として血中腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)の検査が実施されていますが、病巣の広がり、転移の有無について判断することが困難です。

原発巣の広がりや遠隔転移の有無の判断にはCT、MRI、骨シンチなどが用いられていますが、いずれも十分な精度・確度が得られておらず、より精度の高い診断法が望まれていました。また、確定診断として標準的に行われている針生検については、検査後の発熱や炎症などの合併症が起こるリスクを有しています。

近年、これらの前立腺がん検出法を凌駕する画像診断技術として、68Ga-PSMA PETに関する研究開発が欧米を中心に進められています。これまでに多数の臨床研究が実施され、原発巣の広がりを的確に把握することによる検査時の負荷軽減、適切なステージング(がん進行度)による正確な治療介入に役立つという報告がみられ、患者の予後改善、QOLの向上に繋がると期待されています。

今後、日本への68Ga-PSMA PET診断の導入を目指し、前臨床研究、医師主導型治験を通じて、68Ge/68Gaジェネレーターを使った68Ga-PSMA合成装置の医療機器承認を目指し、前立腺がんの適切な診断・治療に注力するとしています。
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