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中外製薬株式会社と上海に拠点を置くAlebund Pharmaceuticals (Hong Kong) Limitedは、中外製薬が創製し高リン血症を対象に開発中の製剤EOS789に関するオプション・ライセンス契約を締結したことを発表しました。

EOS789は、中外製薬が創製した経口のNaPi-IIb, PiT-1, PiT-2阻害剤で、現在までに第I相臨床試験が終了しています。

この契約の締結後、Alebundは早期臨床試験を実施し、EOS789の有効性を更に評価する予定です。
Alebundがオプション権を行使した場合、中外製薬はEOS789の日本を含む全世界・全適応症における開発・製造・販売の独占的実施権をAlebundに許諾します。

中外製薬代表取締役社長 CEOの奥田 修は、以下のように述べています。
このたび、腎領域に高い専門性を有し、高リン血症治療薬の開発経験を有するAlebundとEOS789のオプション・ライセンス契約を締結できたことを大変うれしく思います。

EOS789は複数のリン酸トランスポーターを阻害することで、消化管におけるリンの吸収を抑制し、血中のリン濃度を低下させるようデザインされています。Alebundとのコラボレーションにより、EOS789のコンセプトが証明され、一日も早く患者さんにお届けできるよう開発が進むことを期待しています。
Alebund共同創業者兼CEOのDr. Gavin Xiaは、以下のように述べています。
高リン血症は透析患者さんにおいて重大な問題であり、その多くは既存治療では血清リン濃度を適切に維持できません。Alebundは現在の標準治療より1日投与量が低く、胃腸での忍容性に優れる新世代のリン吸着剤を開発してきました。

EOS789は、高リン血症治療に対する独自のメカニズムにより、この重篤な疾患に新たな方法でアプローチします。既存のパイプラインにEOS789を加えることにより、高リン血症を有する透析患者さんに、より包括的なトータルソリューションの提供が可能となることでしょう。
高リン血症は、腎臓の機能低下などにともなって、血中のリン濃度が高くなる疾患です。血中のリン濃度が高い状態が続くと、血管などにリンとカルシウムの複合体が沈着し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

また、副甲状腺ホルモン(PTH:parathyroid hormone)の分泌が増え、骨の吸収が亢進して骨の強度低下をもたらします。

高リン血症について

中外製薬は今回の契約締結により、Alebundより契約一時金を受け取ります。

また、Alebundが上記オプション権を行使した場合、一時金を受領するとともに、製品ライフサイクルの進捗に応じたマイルストンペイメント、上市成功後には売上に対するロイヤルティを受け取ります。
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