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小野薬品工業株式会社が、カルシウム受容体作動薬「パーサビブⓇ(一般名:エテルカルセチド塩酸塩)静注透析用シリンジ(2.5mg、5mg、10mg)」(パーサビブシリンジ)の発売を開始しました。

パーサビブは、すでに「血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症」の治療薬として承認されている静注透析用(バイアル)製剤に加え、静注透析用シリンジ製剤としても提供が可能となりました。

パーサビブシリンジは、シリンジ内にあらかじめ薬剤が充填されているために速やかな投与が可能になり、血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症の治療に携わる医療従事者の負担軽減、感染リスクの低減等に繋がるものと考えています。

二次性副甲状腺機能亢進症について

二次性副甲状腺機能亢進症は、慢性腎不全の合併症のひとつで、副甲状腺から副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰に分泌される病態です。

PTHが過剰に分泌されることにより、骨からのリンおよびカルシウムの血中への流出が促進され、骨痛や関節痛などの症状が引き起こされます。また、骨から溶け出したリンおよびカルシウムが全身の心血管系に蓄積することで動脈硬化などの心血管系障害の発症リスクが高まり、生命予後に影響を及ぼすことが報告されています

パーサビブについて

パーサビブは、副甲状腺にあるカルシウム受容体に作用することによって、PTH の過剰な分泌を抑制し、血中のリン値およびカルシウム値を低下させます。

パーサビブは、2011年9月に小野薬品が旧アメリカ・KAI社(後にAmgen社が買収)より導入した世界初の静注カルシウム受容体作動薬です。日本では、2016年12月に小野薬品が「血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症」の効能又は効果で製造販売承認を取得し、2017年2月に「パーサビブⓇ静注透析用2.5mg、5mg、10mg」の製品名で発売していました。

海外においては、Amgen社が、2016年11月にヨーロッパで「慢性腎臓病に伴う血液透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症」を適応として、また、2017年2月にアメリカにおいて同適応症で承認を取得しています。
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