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田辺三菱製薬株式会社が、海外の子会社を通じて申請していたカリプラジンについて、シンガポール当局(Health Sciences Authority)とタイ当局(Food and Drug Administration Thailand)から、統合失調症の適応症で製造販売承認を取得したことを発表しました。

 シンガポールにおいては、田辺三菱の現地子会社であるミツビシ タナベ ファーマ シンガポールが医薬品販売承認取得者として、Symvenu®(シンベニュー)の製品名で販売を行うことになりました。また、タイにおいては、ミツビシ タナベ ファーマ タイランド(Mitsubishi Tanabe Pharma (Thailand) Co., Ltd.)が医薬品販売承認取得者として、Reagila®(リアジラ)の製品名で販売します。

 カリプラジンの作用機序は不明な部分はあるものの、パーキンソン症状等の錐体外路系副作用(手足のふるえ、体のこわばり、落ち着きのなさなどの症状)が少なく、陰性症状(意欲が低下する、感情表現が乏しく、単調になる)に対する改善効果が確認されています。

 統合失調症は精神疾患のひとつで、正確な原因は不明です。統合失調症の症状は大きく分けて、「陽性症状(妄想、幻覚など)」「陰性症状」「認知機能障害(集中して何かをしたり、記憶したり、計画を立てたり、問題を解決したりする能力に異常があること)」の3種類があり、患者さんにより症状の種類や程度は様々です。シンガポールおよびタイの患者数は、それぞれ約3万人、約36万人と推定されています。

 カリプラジンは、田辺三菱がハンガリーのゲデオンリヒター(Gedeon Richter Plc.)からライセンスを得たアジア地域において開発を進めている医薬品であり、欧米ではすでに販売されています。
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