NEWS

大正製薬×東京薬科大のミトコンドリア研究

大正製薬株式会社が、東京薬科大学との共同研究にてミトコンドリア機能低下と毛髪や皮膚の老化に関連性があると、京都府京都市にて開催された第91回日本生化学会大会において成果を発表しました。


ミトコンドリアは生命活動に必要なエネルギーを合成する細胞小器官であり、近年、ミトコンドリアの様々な機能が見出され、ミトコンドリア機能異常が老化や様々な疾患の病態と関連することが明らかになりつつあります。

この研究は、ミトコンドリアの形態制御や品質管理等の分子として知られているミトコンドリアユビキチンリガーゼMITOL(別名:MARCH5)に着目しておこなわれました。
ヒトの毛包細胞及び三次元培養表皮において、MITOLの発現量を減少させると、

1.ヒトの毛包細胞では毛包幹細胞の維持に関わる17型コラーゲン(COL17A1)遺伝子や色素幹細胞の維持等に関わるWNT7A、TGFβ2遺伝子の発現量が低下しました。これによりMITOLの発現低下は、脱毛や白髪の発生に関与する可能性が示されました。

2.三次元培養表皮では表皮の肥厚や角層構造の乱れが認められました。これによりMITOLの発現低下は、皮膚の乾燥やシワの発生につながる可能性が示されました。

これまでに毛髪や皮膚の老化(脱毛・白髪、乾燥・シワ等)に関する研究は様々行われていますが、今回初めてMITOLの発現低下と毛髪や皮膚の老化が関連することを見出されました。これらのことから、ミトコンドリア機能を活性化することでアンチエイジングを実現できることが期待されます。

この研究が進み薬剤などが商品化されれば、需要のたかいヘルスケアリスクの一つに応えることになる。
4 件