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老化やケガなどによるものとは違う「細胞の新たな死に方」を見つけたと、大阪府立成人病センター研究所の辻本賀英所長のチームが、英科学誌電子版に4日発表した。

新たな細胞死を制御する遺伝子も特定ずみのため、この遺伝子が細胞を死に導く仕組みを利用することで、がん細胞を死滅させる新薬の開発が期待できるという。


●死を制御する遺伝子で骨の形成に差が…●

細胞の死は形態と機能によっていくつかのタイプに分類されているが、そのうちの1つであるネクローシスは、いわゆる壊死。よく“細胞が傷ついた結果死に至る”という説明をされることからもわかるとおり、たとえば、やけどや凍傷で皮膚の細胞が障害を受けたり、心筋梗塞で冠動脈(心臓に血液を運ぶ血管)が詰まり、血が流れてこなくなった領域の細胞が壊死するなど、細胞にとっては外部要因で起こる死だ。

研究チームによれば、ネクローシスは偶発的に起こるものであり、従って生体の持つ制御システムは関与していないとされてきた。
しかし、チームがネクローシスを可視化する方法を開発。マウスの胎児を観察したところ、特定遺伝子により制御できるネクローシスを発見し、新タイプの細胞死と判断したという。
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通常のマウスの新生児の骨(左)と、細胞死が起きないよう遺伝子を不活化(働かせない)してできた骨。こちらは穴が開くなど、異常な骨が形成された(大阪府立成人病センター研究所提供)

引用・参照

https://www.shikoku-np.co.jp/national/medical_health/20161104000534
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