現在、生物学、とりわけ遺伝子の領域はコーディングに近い技術として、パソコンや、インターネットが発達した課程をアナロジーとして語られることが多い。

生物学者エレン・ヨルゲンセンは、まさに、そのパソコンがアメリカ西海岸のガレージで若者によってDIYで発展したたように、バイオテクノロジーについても、DIYによって、これまで一部の研究者だけのものだったのを、一般の市民にも門戸を開けようとしている。

彼女がTedで語ったのは、今から4年前の2012年だが、その語りにはバイオテクノロジーの真髄が詰まっている。

生物学の時代

分子生物学者になるのにこんな良い時代はありません。DNA解読は日々簡単にそして、安くなっています。今年中(2012年)には30億文字のヒトゲノムを1日で、1,000ユーロ以下の値段で解読できるようになるでしょう。生物学は今、最も期待され、最も急速に進歩している技術分野です。

化石燃料に取って代わったり、医学に革命をもたらしたり、日常生活のあらゆる面に影響を及ぼす可能性を秘めています。

DIYバイオの存在

では誰がするのでしょう?

こんな人がしているなら我々も安心できるかと思いますがこんな人だったらどうでしょう?
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私は、2009年に「DIYバイオ」のことを初めて知りました。「DIYバイオ」はバイオテクノロジーを、科学者や研究機関従事者だけのものから、あらゆる人のものにする運動です。

これらは、「科学の門戸を開き、様々なグループが参加できるようにすればイノベーションが促進される」という考えのもと、活動しています。

エンドユーザーだからこそ、「自分は何を欲しいのか」ということを分かっているので、技術を彼らの手に行き渡らせることは良いアイデアでしょう。しかし、素晴らしい技術が開発されつつある一方で、常に社会的・道徳的・倫理的問題がつきまといます。私たち科学者は世間に対して、研究所で何を行っているかきちんと説明するのが下手なんです。

技術を学びそれを実践できるような場が身近にあれば、素晴らしいと思いませんか?

私は素晴らしいことだと思います。

全く新しいバイオテクノロジー研究所

そこで3年前に、私は同じ大志を抱く友人と共同で、ジェンスペースを設立しました。ニューヨーク市ブルックリンにある、非営利の市民向けバイオテクノロジー研究所です。

人々がオープンかつフレンドリーな雰囲気で、講義を受講したり、ラボ内をうろうろしたりできるようにとの思いから設立しました。

初の経験だったので、その後起こることは予想だにしていませんでした。何だと思います?

報道機関からの電話がひっきりなしに鳴るようになったのです。科学リテラシーを養うことの素晴らしさを話せば話すほど、私たちが次のフランケンシュタインを造り出そうとしていると声高に叫ぶようになり、その結果、その後6ヶ月間に渡り私の名前をグーグルで検索すると私が執筆した科学論文の代わりにこれが出てきました。
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「私はバイオハザードなの?」と、ひどく気が滅入りました。

そんな辛い期間を乗り越えるときに唯一の拠り所となったのは、私たちと同じことをしようとしている人が世界中にいるということでした。

バイオハッカーのための空間を作ろうとする中で、私たちより大きな困難に直面している人もいました。制約はより厳しく、資源はより少なかったのです。

ムーブメントは、世界中に伝播

しかし3年経った今、私たちはここまで来ました。
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