ハッカーのコミュニティは世界的に活気づいていますが、これは始まりに過ぎません。

これら大規模なものの他にも多数あり、その数は日々に増えています。おそらくモスクワにも、韓国にも設立する動きがあるでしょう。素晴らしいのは、それぞれのラボが、その地域独特の趣向を持っているということです。
バイオハッカーは1人で活動しますが、私たちはグループで活動します。

大都市でも、小さな村でも、ラボの設備をリバースエンジニアリングすることもあれば、バクテリアの遺伝子操作をすることもあります。

ハードウェアもソフトウェアも実験装置も、もちろん生命のコードもハックの対象です。

私たちはものづくりが好きです。ものを分解するのも好きです。私たちはものを育てます。ものを光らせます。そして細胞にダンスをさせます。

懸念されるセキュリティーの問題

このラボの精神はオープンで前向きなものですが、人々が私たちのことを考えた際に、最も気にするのが、安全性や、セキュリティなどの負の側面です。

そのような不安を過小評価しようというのではありません。インパクトのある技術というものは、本質的に諸刃の剣で、合成生物学やナノバイオテクノロジーのような技術や、合成生物学やナノバイオテクノロジーのような技術が利用可能になれば、素人だけでなく、専門家たちにも気を配らなければいけなくなります。

専門家たちはより良いインフラや設備を持ち、病原菌を手にすることも可能だからです。
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より進んだ安全への信頼性

そこで国連は調査を行い、つい最近、全体に関する報告書を発表し、この技術の持つ力の正の側面は、負のリスクを大きく上回っていると結論付けました。

また特に、DIYバイオコミュニティに注目し、報道機関が一貫して私たちの能力を過大評価し、倫理を過小評価する傾向にあると述べました。

実際にも、DIYを行っている科学者は、昨年アメリカやヨーロッパなど世界中から集まり、倫理協定を締結しました。従来の科学よりもずっと先を行っています。

現在私たちは、州や地域の規約に則っています。廃棄物は適切に処理しますし、安全手順にも従い、病原菌は扱っていません。

病原菌を扱っている様な人は、残念ですがバイオハッカーではなく、バイオテロリストです。

たまに人々は私にこう質問します「事故についてはどうなの?」と。

私たちが通常使うような安全な生物を使って、誰かが誤って超細菌を作り出してしまうといった事故がおこる可能性は、サハラ砂漠の中心で吹雪が起こるくらいありえないことです。確かに可能性は0ではありませんが、それを気にして止めるつもりはありません。

自分のゲノム配列を公開

実は個人的に、これとは別のリスクを取ることを決め、パーソナル・ゲノム・プロジェクトなるものに登録しました。

ハーバード大学での研究ですが、その研究の終わりには、私の全ゲノム配列や医療情報、個人情報を誰もが見れるようにオンラインで公開されます。

インフォームドコンセントで説明をうけたリスクにはいろいろありましたが、一番おもしろいと思ったのは、誰かが私の配列をダウンロードし、ラボに戻って偽のエレンのDNAを合成し、犯罪現場に残すというものです。

しかし、DIYバイオ同様、このような研究の有用性や可能性の正の側面は、リスクを大きく上回ります。

パソコンでできることも、かつては誰も分かっていなかった

「バイオラボなんかで何ができるんだ」と疑問に思っておられるかもしれません。しかし、「パソコンなんかで何ができるのだろう?」と疑問を抱いていたのはそう遠い昔の話ではありません。

これは始まったばかりです。私たちはDNAという氷山の一角を見ているに過ぎません。現在できることをお見せしましょう。

ドイツに住む、本職はジャーナリストのバイオハッカーは、道路にいつもプレゼントを置いていくのは誰の犬か見つけようとしました。そうご想像の通りです。

彼はテニスボールで近所の全ての犬と遊び、付着した唾液を分析し、犯人の犬を特定し、ついに飼い主に証拠を突きつけました。
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うちの庭にある種の虫が大量発生しました。テントウ虫に見えるでしょう?
実は日本のマメコガネなんです。
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他にも無限の可能性

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