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 田辺三菱製薬株式会社は、「バフセオ®錠150mg」と「バフセオ錠300mg」(一般名:バダデュスタット)について、2019年7月に厚生労働省に実施した医薬品製造販売の承認申請が、2020年6月29日に、腎性貧血を適応症とした承認されたことを発表しました。

腎性貧血について

日本では、慢性腎臓病(CKD)の患者は約1,330万人と言われています。腎性貧血はCKDの早期のステージから発現し、CKDの進展に伴いその頻度が上昇することが報告されます。
また貧血に伴う症状には、疲労、息切れ、不眠、頭痛、活力の低下などがあり、患者のQOL(生活の質)の低下につながります。

腎性貧血は、透析前の保存期および血液透析または腹膜透析を実施中のいずれの時期にも症状が現れることがあります。これまで、腎性貧血には赤血球造血刺激因子製剤(ESA)という注射剤が一般的な治療として使われていました。

「バフセオ®錠」について

今回、あらたに承認された「バフセオ®錠」(一般名:バダデュスタット、vadadustat)は、アケビア社より導入した腎性貧血の治療のための経口低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害剤で、グローバルでは第3相臨床試験が実施されています。

高地での緩やかな酸素濃度の低下時に服用することで、人体が自然に適応する際に用いられる低酸素状態の改善と同じメカニズムで働きます。高地では、人体は低酸素誘導因子(HIF)の安定化によって低酸素状態に反応し、これにより赤血球の産生を高め、組織への酸素運搬を改善します。

「バフセオ®錠」は、1日1回服用する経口治療薬で、透析期と保存期の腎性貧血患者にとって、新たな治療の選択肢になります。


<参考>
* 日本腎臓学会.エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018
** Kohagura K, et al. Prevalence of anemia according to stage of chronic kidney disease in a large screening cohort of Japanese. Clin Exp Nephrol. 2009.
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