NEWS

ロシュ社が、テセントリク®(アテゾリズマブ)とアバスチン®(ベバシズマブ)の併用療法について検討した第III相臨床試験:IMbrave150試験の成績を学会報告することを発表しました。この試験では、全身薬物療法を受けていない切除不能なHCC患者において、テセントリクとアバスチンの併用療法は、標準治療であるソラフェニブ単剤と比較し、今回の試験の主要評価項目であるOSおよびPFSのいずれにおいても統計学的に有意かつ臨床的に意味のある改善を示しました。

テセントリクとアバスチンの併用療法は、ソラフェニブ単剤と比較し、死亡リスクを42%、病勢進行または死亡リスクを41%減少させました[OSハザード比: 0.58、95%信頼区間: 0.42-0.79、p=0.0006][PFSハザード比: 0.59、95%信頼区間: 0.47-0.76、p<0.0001]。テセントリクとアバスチンの併用における安全性は、これまでにそれぞれの薬剤で認められている安全性プロファイルと同様でした。

今回の試験成績は、シンガポールで開催された欧州臨床腫瘍学会アジア大会(ESMO ASIA)2019の11月23日11時(現地時間)からのプレジデンシャルセッションにて発表されました。(アブストラクト番号: LBA3)

IMbrave150試験について

IMbrave150試験は全身薬物療法を受けていない切除不能なHCC患者を対象とした多施設共同オープンラベルのランダム化第III相臨床試験です。今回の試験では、501名の患者が2:1の比で、テセントリクおよびアバスチン併用群とソラフェニブ単剤群のそれぞれに割り付けられました。

両群ともに薬剤の投与は、主治医判定により病勢進行または忍容できない毒性の出現のいずれかまで継続されます。主要評価項目はOSとRECIST v1.1に基づく中央判定によるPFSです。副次評価項目は、RECIST v1.1およびHCC mRECISTに基づく主治医判定によるORR(奏効率: objective response rate)、TTP(病勢進行までの期間: time to progression)およびDoR(奏効期間: duration of response)のほか、患者報告アウトカム、安全性および薬物動態です。

グレード3-4の有害事象はテセントリクとアバスチン併用群で57%、ソラフェニブ単剤群で55%に報告されました。グレード5の有害事象はそれぞれ5%、6%に報告されました。
4 件