PULSE INTERVIEW 【中編】

ボットで定義するのは「人と機械のボーダーライン」

高橋雄介
ChatCenter iO CEO
2016年11月9日
それは、企業がチャットやボットを理解していないからなのでしょうか?
必ずしもそうとは言い切れませんが、チャットやボット、人工知能に対する過度の期待と実際に利用可能なテクノロジーのギャップというものがあるかと思います。また、エンドユーザーがWhatsAppやLINEのようなリアルタイムのチャット・コミュニケーションに慣れている一方で、企業の内部における実際の運用方法における困難さや具体的な機能等のニーズに対する解決策を示すことができている企業や製品が少ないというギャップも原因のひとつではないかと考えています。

弊社では、顧客開発モデルの提唱者であるスティーブ・ブランクのいう「ビルの外に出て(製品開発よりも顧客開発をすることで企業は着実に急速に成長できる)」という教えに忠実に、お客様に寄り添って、よく理解をして、お手伝いをしていくようにしています。

蛇足ですが、私たちは、ボットを導入したことを口外しないほうが良いと考えています。なぜなら、ボットを導入したということを表明することは、今日のテクノロジーでは、顧客に対して「人間よりも低い精度の対応を低コストで提供します」といっているのと同じことになってしまうからです。

そうではなく、人間と機械をどう共存させるかということを、的確に定義することが最も重要になると考えています。
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高橋雄介

ChatCenter iO CEO
1980年生まれ。AppSocially創業者CEO。慶應義塾大学SFCにてPhDを取得後、研究者および大学講師を経て、独立。2社目の起業で500 Startupsのプログラムに参加。ChatCenter iOを開発、提供している。