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グラクソ・スミスクラインの重症喘息をもつ小児~青年向け治療薬が承認

グラクソ・スミスクラインが、小児から青年期(6~17歳)の好酸球性の重症喘息患者に対する追加維持治療薬としてヌーカラ(一般名:メポリズマブ(遺伝子組換え))が欧州委員会から製造販売承認を取得したことを発表しました。

この適応拡大により、ヌーカラは、欧州医薬品庁(EMA)の管轄下にあるヨーロッパ31カ国で、成人および小児の患者の両方を対象とした好酸球性の重症喘息の治療薬として承認されたことになります。

ヌーカラは、好酸球の働きをコントロールする上で重要な役割を果たすインターロイキン-5(IL-5)を標的として小児重症喘息患者に対し承認された初の生物学的製剤です。

小児や青年期では成人よりも疾患の重症度が高くなることで、致死的またはそれに近い事象が発現するリスクがより高いため、今回対象となる患者集団には高いアンメット・ニーズがあります。

また、現在では重症喘息に対する治療選択肢が限られており、小児患者に対する新たな治療選択肢が必要とされています。

さらに、現在の標準治療である経口ステロイド薬の長期投与は、小児患者において、成人患者でもみられる複数の有害事象に加えて、成長障害というリスクが伴います。

重症喘息および好酸球性炎症について

重症喘息は、「コントロール不良となるのを予防するため、高用量の吸入ステロイド薬(ICS)および長期管理薬(および/または全身性ステロイド薬)による治療が必要である喘息、あるいはこうした治療にもかかわらずコントロール不良である喘息」と定義されています。

また、経口ステロイド薬(OCS)を長期間使用している患者も重症喘息患者として分類されます。重症喘息患者の集団では、好酸球(白血球の一種)の産生亢進に伴い肺の炎症を引き起こされることが知られています。

IL-5は好酸球の増殖、活性化、および生存を促進する主要因子であり、骨髄から肺への好酸球の遊走にも深く関与しています。重症喘息患者の約60%に好酸球性の気道炎症が認められることが複数の研究で示唆されています。
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