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ノバルティスファーマが「サーティカン」の効能追加承認を受ける

ノバルティス ファーマ株式会社が、免疫抑制剤(mTOR阻害剤)「サーティカン®錠」について、新たに「肝移植における拒絶反応の抑制」の効能追加の承認を取得したことを発表しました。

臓器移植時の拒絶反応は、抗原を認識したT細胞の急速な増殖が原因です。

サーティカンは、細胞の成長、増殖、生存および血管新生などに関わる細胞内情報伝達分子である哺乳類ラパマイシン標的タンパク質(mTOR:mammalian target of rapamycin)に結合し、主に、インターロイキン-2(IL-2)とインターロイキン-15(IL-15)で刺激されたT細胞の増殖を抑制することで免疫抑制作用を発揮する免疫抑制剤とされています。

サーティカンの免疫療法における効能

肝移植は、他に選択可能な治療法がない末期肝不全患者に対する唯一の治療法とされていますが、臓器提供数は非常に限られており、術後の合併症はときに致命的になる場合もあることから、適切な術後管理が必要となっています。


肝移植後の拒絶反応を抑制するための標準療法は、副腎皮質ステロイドの併用または非併用下でカルシニューリン阻害薬(CNI)を投与する免疫抑制療法です。

CNI は長期的投与により腎機能悪化による慢性腎不全発症やその関連死のリスクがあることが知られており、これはCNI の曝露量に依存して起こることから、必要最低限の曝露量で維持することが望ましいとされます。

そのため、CNIと作用機序が異なるサーティカンと減量したCNIを併用することで、CNIの曝露量を低下させつつ、拒絶反応を増加させることなく十分な免疫抑制効果が得られることが期待されます。
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