アラン・ラッセル: 肉体の再生 | TED Talk | TED.com

医療費の急増

ちょうど40〜45歳で医療費は急激に増加します。個人の医療費が生涯でどのように推移するかは研究すれば分かります。他には死の7年前に医療費が急激に上がるといったことも分かっています。

このような病気の治療法を変え、健康的に歳をとることを実現できる方法はあまりないのです。そこで4つ提案します。一つは医療を制限する、つまり治療をやめることです。もう一つは予防です。予防に多くに費用をかけるべきなのは明白なのですから。

糖尿病

そして最も重要なのは、病気を早期に発見して、治療することです。糖尿病を例に考えてみましょう。現在の糖尿病への対応は、症状が現れたのちに診断され、何十年とインスリンが効くので健康は保てますが、結局効かなくなり、糖尿病で体が弱まっていきます。

では、すい臓を劇的に再生させる注射をすることはできないのでしょうか? 再生医療とはすべての身体中の組織に適用できるものです。

再生からリハビリ

いつ起こるかは分かりませんが、近い将来、再生医療をともなうリハビリが行われるようになります。足を失ったイラクから兵が帰ってくると義足をつけ、リハビリをします。今後、彼らが帰ってくる時には、手足の再生をするようになるのです。そしてリハビリをするのです。



再生医療はどの器官にも有効な方法です。そのためには肉体と対話しなければなりません。

例えば、哺乳類の胎児は妊娠3ヶ月に手足を失っても、再び形成されます。私たちのDNAにもそのような怪我を治癒する機能が備わっています。

これは自然な能力ですが、成長と共に失われていきます。生後6ヶ月以内の乳児であれば、指先を事故で失っても、元どおりになりますが、5歳児だとそうはいきません。そこで肉体と対話するためには”言葉”が必要です。肉体と対話をする3つの能力をお見せします。
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三つの方法

一つ目は細胞セラピーです。私たちは主に細胞のはたらきで自らを治癒します。つまり、適切な細胞を体に移植すれば細胞が治してくれるのです。

二つ目はからだに有効な物資を発明したり、設計したりできれば、それが体を治癒するように誘導できるかもしれません。最後に、そういったからだの機能を肩代わりするような自律的な装置を作ることができるかもしれません。

物質の例から紹介します。ピッツバーグ大学のバディラック氏は10年ほど前に素晴らしいことを思いつきました。生物学的に活性な状態の豚の小腸からすべての細胞を取り除くと、体の治癒を促すのに必要なすべての要素がそこに含まれているかもしれないというアイディアです。

彼はとても重要な問をしたのです。通常は小腸で治癒を誘発する物質をとり、人の耳に移植した時、耳を作り出すのか、それとも小腸を作り出すのか、ということです。
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