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眼科領域でもビッグデータ蓄積&解析がスタート

目のヘルスケアビジネスをグローバルに展開するトプコンは、同社が50.1%の株式を保有するドイツのifa systems AGおよび、その子会社であるアメリカのInoveon Corporationのグループ会社2社とともに、IBM社とのあいだで『IBM Watson Health』の眼科領域における複数年のパートナーシップを終結した。

『IBM Watson Health』は、IBMのヘルスケア関連のビッグデータ部門。同社が開発したコグニティブ(認知型)コンピューティングシステムIBM Watsonによって、ビッグデータの解析サービスを開発・提供する。

トプコングループ3社は、

・トプコンが世界中で販売している眼科診断機器
・ifa社のコード化かつ構造化されたデータで運用される眼科用電子カルテ
・Inoveon社の遠隔診断システム

という各々の得意分野を融合させ、さまざまな検査・画像・診断データを『IBM Watson Health』に間断なく蓄積。

それにより医師の診断および治療、患者のケアなどを向上させると同時に、成果として生じる革新的技術を応用し、今までにない製品やサービスの提供を実現していくという。

絶えず最新の情報が更新されることにより、「世界中の眼科医は患者一人一人に合わせた、患者中心の治療や診察の提供が可能になります」とは、眼科医でもあるInoveon社の代表取締役Dr.Lioyd Hildebrand氏の弁。

近年は先端眼科医療機器の開発に力を注いでいるトプコン社。将来的には眼底検査を機械がビッグデータを駆使して精密に行うようになり、緑内障、動脈硬化などの早期発見につながる可能性もありそうだ。

http://www.topcon.co.jp/news/20160624-21941.html
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/062402741/?ST=health

VIEWS

医療に人工知能をどう使うのかということを考えてみましょう。

 医療従事者が医療を実施する時に今までならそれまでに学んだ知識と知見の補助として文献とかを参考にしていたことをコンピューターを使ってやってくれる、医療の「レファレンス」に人工知能を使うということが考えられるんです。

 ビッグデータを使い並外れた計算能力で「レファレンス」を瞬時に行いその結果を人の思考に近い作業をして医療従事者に提供することがこれから様々に始まります。大量のデータから割り出される知見を人間の手間と暇をかけずに得ることができるわけです。

 新しい時代の知的職業。例えば弁護士とか医者は膨大な知識を頭の中に詰め込んできましたがそうした頭の中の図書館はおそらく脳のトレーニングには必要かもしれませんが歴史が進むにつれて増大する情報量を人間の頭の中に閉じ込めることはすでに難しいところにきています。

 医療における人工知能のレファレンス機能は画期的に医療そのものを高速化と最適化をさせていく。これが今起きている医療イノベーションの大きなポイントといってよいでしょう。

 そしてまず始まったのが過去の大量の「画像診断」のデータ(膨大な量の画像情報)から医療診断の大事なポイントが人工知能によって割り出されることです。

 目の前にいる患者さんの「画像診断」情報とワトソンで過去の大量の「画像診断」の情報を照らし合わせることができるようになりました。ワトソンがやることはこの場合、具体的にはこの膨大な画像データの解析作業ということになります。

 将来的には、実際の「医師の診断の前に人工知能が医師の判断をサポートをする整理や判断を行うようになると言われています。

現段階で実現するのはこの画像診断データの超ハイスピードなレファレンスをワトソンがやってくれることになります・

 ワトソンを使って目の病気の治療もこの仕組みを使うようになりつつあるということになることですねこのニュースは。

取材協力

黒河 昭雄(くろかわあきお)
東京大学政策ビジョン研究センター(医療イノベーションプロジェクト)、明治大学国際総合研究所、應義塾大学SFC研究所にて医療政策の研究に従事https://www.facebook.com/akio.kurokawa.148
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