NEWS

文科省の「科学技術賞」

富士フイルムグループの富山化学工業株式会社が、平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「新規作用様式のパンデミック対策用抗インフルエンザ薬の開発」に関する功績で「科学技術賞(開発部門)」を受賞しました。


科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果をおさめた人の功績をたたえることで、科学技術に携わる者の研究に対する意欲の向上をはかり、日本の科学技術水準の向上に寄与することを目指すものです。

「科学技術賞(開発部門)」は、日本の社会経済、国民生活の発展向上などに貢献し、実際に利活用されている画期的な研究開発もしくは発明を行った者が対象となっています。


今回の富山化学工業の受賞は、新規作用機序を持つ抗インフルエンザウイルス薬「アビガン® 錠200mg」が、新型または再興型インフルエンザウイルスで、かつすでに売られている薬剤耐性ウイルスが流行した場合の治療薬として国民の保健衛生維持に有用との判断で承認され、さらに、保存安定性も高く備蓄薬としてパンデミック時の対策に寄与する点が高く評価されたものです。

富山化学の化合物ライブラリー

富山化学の化合物ライブラリーから得た、抗インフルエンザウイルス作用を有する化合物を改良し、「アビガン® 錠200mg」が開発されました。この薬剤は新規作用機序であるウイルスRNAポリメラーゼの選択的阻害作用を示し、インフルエンザウイルスなどのRNAウイルスに効果を発揮します。また、高い経口吸収性を示し利便性に優れた薬剤です。

従来の抗インフルエンザウイルス薬の作用機序である①脱殻阻害②遊離酵素阻害とは異なる作用機序で、ウイルスを直接不活化する薬剤であることから、高病原性鳥インフルエンザウイルスや既販薬耐性ウイルスに対する効果が動物モデルで証明されています。さらに、致命率の高いエボラウイルスなどのRNAウイルスへの効果も報告されています。

このアビガン® 錠200mgは、2017年3月30日に改定された「新型インフルエンザ等対策ガイドライン」において、日本政府による約200万人分の備蓄が決まっております。
5 件