NEWS

 オンコリスバイオファーマ株式会社と中外製薬株式会社が、オンコリスが開発中のがんに対するウイルス療法である「テロメライシン(OBP-301)」について、日本・台湾における開発・製造・販売に関する再許諾権付き独占的ライセンスを中外製薬に付与すると共に、日本・台湾・中国・香港・マカオを除く全世界における開発・製造・販売に関する独占的オプション権を中外製薬へ付与するライセンス契約を締結したことを発表しました。

オンコリスは新たに約8億円相当の普通株式を発行し、中外製薬がその全てを引き受けることに両社が合意しました。本ライセンス契約の開始と第三者割当による新株式の発行に伴う払い込みは、2019年4月24日が予定されています。

 中外製薬は、日本・台湾における再許諾権付き独占的ライセンス契約の契約一時金として5.5億円を支払います。テロメライシンの臨床試験において一定の効果が確認され、中外製薬が上記の独占的オプション権を行使した場合には、中外製薬がオンコリスに支払うこのライセンス契約総額は500億円以上になるとされます。さらに、テロメライシンの上市後は、中外製薬におけるテロメライシンの売上額に応じた販売ロイヤリティを、ライセンス契約総額とは別に、中外製薬がオンコリスに支払います。
オンコリスバイオファーマについて

 オンコリスバイオファーマは、ウイルス遺伝子改変技術を活用した新規がん治療薬、新規がん検査薬の開発を行い、がんや重症感染症領域の医療ニーズ充足に貢献することを目指しています。

特にがん領域では、腫瘍溶解ウイルスのプラットフォームをベースに、がんのウイルス療法テロメライシンとその次世代版の開発を進めています。

そして、がんの早期発見または術後検査を行う新しい検査薬のテロメスキャン等を揃えることで、がんの早期発見・初期のがん局所治療・術後検査・転移がん治療を網羅するパイプラインを構築しています。

中外製薬について

 中外製薬は、医療用医薬品に特化し東京に本社を置く、バイオ医薬品をリードする研究開発型の東京証券市場一部上場の製薬企業であり、ロシュ・グループの重要メンバーとして、国内外で積極的な医療用医薬品の研究開発活動を展開しています。

特に「がん」領域を中心に、アンメット・メディカルニーズを満たす革新的な医薬品の創製に取り組んでいます。

テロメライシンについて

 テロメライシンは、がん細胞で特異的に増殖し、がん細胞を破壊することができるように遺伝子改変した5型のアデノウイルスです。

5型のアデノウイルスは風邪の症状を引き起こすもので、自然界にも存在します。テロメライシンは、がん細胞で特異的に増殖することでがん細胞を溶解させる強い抗腫瘍活性を示すことや、正常な細胞の中では増殖能力が低いために、臨床的な安全性を保つことが期待されています。

現在までに、嘔吐・脱毛・造血器障害等の重篤な副作用は報告されていないことから患者のQOL(Quality of Life)の向上が期待されます。更に近年の研究により、ウイルス療法によって破壊されたがん細胞は、その特異的な抗原のシグナルを樹状細胞等の免疫細胞に直接伝えることにより、がん免疫を誘導できることが示唆され、近年その有効性が注目されている抗PD-1抗体等の免疫チェックポイント阻害剤との併用により、全身的な抗がん作用が期待されています。なお、オンコリスは、Medigen Biotechnology Corp.(台湾)とテロメライシンの開発に関する協力関係を構築しています。
3 件