NEWS

沢井製薬株式会社と株式会社ニュージェン・ファーマが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬 WN1316について、共同開発および製造販売におけるライセンス契約を締結したことを発表しました。

この契約に基づき、ニュージェン・ファーマが創出したWN1316において、医療用医薬品として応用可能な全ての適応症につき、北米、欧州、アジアおよび日本を含む全世界を対象として共同開発を進めるとしています。

ALSの発症と進行には、酸化ストレスにより誘導される細胞死ならびに酸化ストレスを分子背景とする神経炎症反応が関与するとされています。神経細胞死抑制因子(Neuronal Apoptosis Inhibitory Protein以下、NAIP)は、ALSの症状の進行と相関があることから、ALSの診断や経過を予測できるバイオマーカーとなりうることが示されています。WN1316は、NAIPの発現誘導により、酸化ストレスによる神経細胞死を抑制することで、症状の進行を遅延することが期待できます。

<筋萎縮性側索硬化症(ALS)について>

ALSは、脳・脊髄や末梢の運動神経が冒され、四肢発語、嚥下や呼吸に関する筋力が急激に損なわれる原因不明の神経疾患です。現在、日本国内のALS患者は9,000名を超えており、発症の平均年齢は55~57歳です。ALSのほとんどは弧発性(発症の原因不明)で、約10%が家族性(遺伝子が同定されている)です。

<NAIP について>

Neuronal Apoptosis Inhibitory Proteinの略語です。NAIPは、活性酸素などの酸化ストレスによって発現が誘導され、酸化ストレスが引き起こす様々な障害から細胞を保護し、神経の機能維持や生存に働く機能性蛋白質です。また、細胞や組織の炎症反応の調節にも関わっています。
6 件