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拒絶反応がない細胞ができた!?

Universal Cells, Inc.(以下、UC社)が独自に開発した遺伝子の編集技術を用いてHLA(自己と非自己を識別することができる細胞の表面抗原)の発現を調整することで、免疫拒絶のリスクの少ないiPS細胞の作製と、適応症への使用に関する研究を進めていた。

そして2016年にはヘリオス社と共同研究契約を締結し、iPS細胞の作製を進めてきていた。

掲載論文の要旨!

そして、UC社独自の免疫拒絶反応を免れることができる、ユニバーサルドナー幹細胞についての研究成果が、5月9日付けのNature Biotechnologyに掲載された。(論文掲載ページ: https://www.nature.com/nbt/journal/vaop/ncurrent/full/nbt.3860.html )


この論文では、rAAV(recombinant adeno-associated virus)を用いてヒト胚性の幹細胞(ES細胞)の遺伝子編集を行なった結果として、免疫拒絶反応を免れる細胞を作製できたことが確認できる。

さらに、この細胞は色素の上皮細胞に分化誘導(上皮細胞になることを導入)できることが明らかになっている上に、こちらも免疫拒絶反応を免れるということが報告されている。
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研究チームのリーダー:ラッセル博士

UC社のラッセル博士は「本論文において、私たちのチームの長年の研究と努力の成果を発表することができました。ユニバーサルセル社は、引き続き、免疫拒絶反応を免れる幹細胞作製技術の医療への応用に向けて研究開発を進めていきます。」と、さらなる研究の進展について述べた。

この研究が進み、臨床実用化されることで、再生医療がより安全かつ効果的に行われるようになる可能性がある。(斉藤)


情報ソース:
1) http://www.universalcells.com/universal-cells-inc-gene-editing-strategy-published-in-nature-biotechnology/
2) http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1475433
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