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国立がん研究センターが調査結果を公表

国立がん研究センターは26日、2014年にがんと診断された症例の診療情報をまとめた報告書を、同センターの運営する「がん情報サービス(http://ganjoho.jp/public/index.html )」で公開した。

報告書は下記URLから閲覧が可能だ。
→http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/hosp_c_registry.html

この報告書は2015年8月当時のがん診療連携拠点病院422施設からの情報提供を経て作成されたものだ。集計項目は診断時の年齢や居住地域、発見経緯など多岐にわたるが、本記事では部位別に集計された「治療前ステージ別登録数の割合」、つまり、がんが発見された際にがんがどの程度進行していたかに注目したい。

胃がん、大腸がん、肺がんは発見時、ステージⅡ以下が4割超

下記の画像は胃がん、大腸がん、肺がん、すい臓がんについて、発見時のがんの進行具合を集計したもの(2014年現在)だ。日本国内における罹患数が多いとされる胃がん、大腸がん、肺がんはいずれもステージⅡまでの発見が4割超を占める。胃がんに至ってはステージⅠでの発見が6割を超えるほどだ。いずれも比較的早期の発見割合が多い。

※ステージ・・・がんの進行度を表す。0~Ⅳまで段階があり、数字が大きいほど症状が進行していることを表す。
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すい臓がんの発見は4割超が末期状態

すい臓がんの発見時の進行具合を集計した数字は胃がん、大腸がん、肺がんとは対象的だ。ステージⅣ(手術が不可能なレベルまでがんが進行している状態)が4割を占め、発見したときにはすでに末期がんだったというケースが多い。

すい臓はがんに冒されていたとしても自覚症状が出にくい部位であり、痛み等の症状を自覚したときにはすでにがんがかなり進行してしまっている状況であることが背景にある。

最近でもAppleの元CEOであったスティーブ・ジョブズや、第58代横綱、千代の富士の九重親方、ジャーナリストの竹田圭吾さんらがすい臓がんで亡くなっている。

VIEWS

すい臓がんを早期に発見するには

すい臓がんを早期に発見するのは現状では非常に困難だ。一般の健康診断では早期のすい臓がんは発見が難しく、オプションでのMRIやPET-CTといった検査が必要になる。 ただ、国内では「膵臓がん血液検査キット」が臨床試験中で、注目を集めている。すい臓がんの早期発見が簡単に実現するようになるのもそう遠くはないだろう。
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