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中外製薬株式会社と武田薬品工業株式会社が、抗PD-L1(Programmed Death-Ligand 1)ヒト化モノクローナル抗体「テセントリク®点滴静注」とキナーゼ阻害剤「カボメティクス®錠」の併用療法について、国内での開発を両社で実施することを決定したことを発表しました。

日本における両剤の併用療法の開発は、Roche社-Exelixis社間で締結された全世界におけるテセントリクとカボメティクスの併用療法に関する共同開発契約に基づき、日本国内での権利を有する中外製薬と武田薬品が実施します。

現在、新たな治療法としてのテセントリクとカボメティクス併用療法を検討する3つのグローバル第III相臨床試験であるCONTACT試験が複数のがん種を対象として進行中であり、中外製薬と武田薬品は国内からもこれらの臨床試験に参加する予定とされています。

テセントリクについて

テセントリクは、腫瘍細胞または腫瘍浸潤免疫細胞に発現するタンパク質であるPD-L1を標的とする免疫チェックポイント阻害剤です。PD-L1は、T細胞の表面上に発現しているPD-1、B7.1の双方と結合しT細胞の働きを阻害します。テセントリクはこの結合を阻害しT細胞の抑制状態を解除することで、T細胞による腫瘍細胞への攻撃を促進すると考えられています。

国内では、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」、「進展型小細胞肺癌」および「PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」に対する効能・効果について承認を取得しています。

また、2020年2月にテセントリクおよびアバスチン®(ベバシズマブ)併用による切除不能な進行・再発の肝細胞がんに対する治療薬として、厚生労働省に製造販売承認申請を実施し、同省より優先審査品目に指定されています。

カボメティクスについて

カボメティクスは、アメリカにおいて進行性腎細胞がんの治療およびソラフェニブ治療後の肝細胞がんの治療の適応で承認されています。また、カボメティクスはEUやその他の国および地域においても承認されています。

日本においては、カボメティクス®錠20mg、同60mgの製品名で、根治切除不能又は転移性の腎細胞がんに対する治療薬として、2020年3月、厚生労働省より製造販売承認を取得し、同年5月に発売されました。

また、2020年1月にがん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞がんに対する治療薬として製造販売承認申請が行われました。
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