NEWS

ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社がDBSを発表

ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社が、7月にパーキンソン病の治療に用いる植込み型脳深部刺激(DBS)装置Vercise(TM) PCとVercise Cartesia(TM) ディレクショナルリードの発売を開始した。

この製品は、日本初の多指向性刺激(水平方向と垂直方向両方の刺激)を実現するディレクショナルリードと、複数の独立した電源から電流を供給し、電極の電流値を細くく設定することで刺激調整を可能とした独自のテクノロジーであるMICCテクノロジーにより、刺激による副作用の併発を避け症状に応じたDBS治療をサポートすることができるとされる。

パーキンソン病って?

パーキンソン病は、進行性の神経変性疾患であり、振戦、筋固縮、動作緩慢および姿勢反射障害などの運動障害を特徴とする疾患です。日本では163,000人(厚生労働省、2015)が罹患していると推計されている。

このパーキンソン病初期の治療に当たっては薬物療法が選択されますが、症状が進行すると、薬物療法による症状のコントロールが難しくなると言われている。DBSは、そのような進行期パーキンソン病の症状を軽減するための外科的治療で、電気信号を用いて脳の特定部位を刺激することで治療効果を生み出す装置とされる。

調整できる刺激→副作用リスクを低減

 (10426)

Vercise(TM) PCおよびVercise Cartesia(TM) ディレクショナルリードは16個の独立した電流供給源を持ち、複数の独立した電源から電流を供給する。

各電極の電流量を明確にコントロールすることが可能で、指向性を持ったディレクショナルリードシステムと組み合わせることで、適切な箇所を適切な強さで刺激し、副作用が生じないよう不要な部分への刺激を回避することを可能にしているとされる。

そのため、副作用の併発を避け、患者の症状に応じた刺激の調節が可能である。

順天堂大学医学部 運動障害疾患病態研究・治療講座の梅村淳 先任准教授のコメント

「DBSの刺激調整は繊細で、患者さんごとに副作用を避けながら最大限の効果が得られるように設定する必要がある。Vercise(TM) PCおよびVercise Cartesia(TM) ディレクショナルリードでは、分割された電極リードとMICCテクノロジーにより、リードに対して水平方向への電流の広がりをより精密にコントロールすることが可能になった。その結果、たとえば電極の留置位置が錐体路に近く、通常の電極では刺激の増強により構語障害や四肢のつっぱりなどの副作用が出やすいような場合でも、この装置を用いれば錐体路方向には刺激を波及させないようにして必要な部分のみの十分な刺激が可能となる。今後のDBS治療において主流になるであろう」
順天堂大学医学部 運動障害疾患病態研究・治療講座の梅村淳 先任准教授のコメント
10 件