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福島県立大学の研究:原発性胆汁性胆管炎(PBC)

株式会社免疫生物研究所が、福島県立医科大学の消化器内科学 林 学 教授らによって、肝生検により診断された原発性胆汁性胆管炎(PBC)患者129名を対象としたretrospectiveな臨床研究が行われたことを発表しました。この研究では、治療前(129名)、治療開始後(80名)の血清中leucine-rich alpha 2-glycoprotein(LRG)が測定されました。

生化学検査の結果、組織所見、肝硬変関連症状の発症との関連を解析された結果として、血清LRGは

①PBC患者では健常者と比較して有意に高く
②ウルソデオキシコール酸(UDCA)による治療後は有意に低下(55.8 μg/mL vs 39.8 μg/mL,P<0.001)が認められ
③治療前LRGと治療後LRGの変化量(ΔLRG)は組織所見と独立して肝硬変関連症状の発症と関連した

ことなどが明らかになりました。


PBCは自己免疫応答により肝内小型胆管が障害され 、無治療ないし治療反応が不良の場合は、肝線維化、肝硬変へ至る難治性の疾患で、日本での人口10万人あたりの有病率は11.6(2004年)から33.8 (2018年)に増加します。

また現在のPBCの標準治療であるウルソデオキシコール酸(UDCA)での20~30%は 反応が不良とされています。(Kanzo vol.60 supplement(1)(2019) A40-41)
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