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中外製薬の「テセントリク」

中外製薬株式会社が、抗PD-L1(Programmed Death-Ligand 1)ヒト化モノクローナル抗体「テセントリク®点滴静注1200mg」(一般名:アテゾリズマブ(遺伝子組換え)について「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に効果がある薬剤として厚生労働省から製造販売承認を取得したことを発表しました。

ロシュ・グループのジェネンテック社が創製したがん治療薬

テセントリクは、ロシュ・グループのジェネンテック社が創製した、腫瘍細胞または腫瘍浸潤免疫細胞に発現するPD-L1と呼ばれるタンパク質を標的とするモノクローナル抗体です。PD-L1は、T細胞の表面上に見られるPD-1、B7.1の双方と結合しT細胞の働きを阻害します。テセントリクはこの結合を阻害しT細胞の抑制状態を解除することで、T細胞による腫瘍細胞への攻撃を促進すると考えられています。

テセントリクはアメリカを含む50カ国以上で、化学療法の治療歴がある転移性非小細胞肺癌ならびに白金製剤ベースの化学療法の治療歴のある、もしくはcisplatinベースの化学療法が不適格な局所進行または転移性尿路上皮癌に対する承認を取得しています。

日本にける臨床試験とがん患者

日本では、非小細胞肺癌を対象とした7つの臨床試験を実施しており、テセントリク単剤または他の薬剤との併用による評価を行っています。また、非小細胞肺癌に加え、小細胞肺癌、尿路上皮癌、乳癌、腎細胞癌、卵巣癌、前立腺癌を対象とした第III相臨床試験を実施しています。

同じく日本では、肺癌の年間罹患者数は約134,000人(男性91,000人、女性43,000人、2015年予測値)と推計されています。また、国内の年間死亡者数は約77,000人(男性55,000人、女性22,000人、2015年予測値)であり、癌にともなう死亡原因の第1位となっています。
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