NEWS

3DスキャナとAIを活用したがん患者の診療

Microsoft社では、がん治療に役立つAIの開発、活用に力を入れている。
ケンブリッジ大学のMicrosoftリサーチラボでは、3DスキャナとAIを使った腫瘍の分析を行っている。分析を参考に放射線医師,、腫瘍内科医がどのような治療法が最適なのかを決定する。
この技術は臨床試験ではすでに適用されており、数年の間に臨床診療の場でも見られるようになるとMicrosoft社のChristopher Bishop氏は米CNBCのインタビューで語った。
Bishop氏はケンブリッジ大学のMicrosoftリ...

Bishop氏はケンブリッジ大学のMicrosoftリサーチラボ研究所長

がんと戦う免疫細胞をプログラミング

がん治療の分野では、3Dスキャナの応用のように、実現間近な技術もある。だが、なかには “moonshot” 「壮大な課題、挑戦」と言われているものもある。

同社のプロジェクト「Hanover」では、コンピューターのように、プログラミングし制御できる免疫細胞を作り出す研究が進められている。まだ未発達のがん細胞を察知し、戦うことのできる細胞を生み出すことが狙いだ。

競争激化のAI × ヘルスケア分野

3DスキャンとAIの分野はGoogle社のAI開発部門であるDeep Mindが類似している取り組みが行っている。

イギリスのMoorfields Eye Hospitalという眼科病院では、Deep MindのAIを使用し診療・研究に役立てている。本病院では、眼の画像をOCTスキャンで撮影し、医師が診療する取り組みがある。
Moorfields眼科病院では患者が医師に会えるまでに長い時間がかかることがあり、その間に患者が失明してしまうおそれがある。
週に何千枚と撮られるOCTスキャンを事前にDeep mindのAIが分析することで診療の優先順位が早期に分かること、また最適な治療法を行うことが出来る。

さらに、IBM社ではAIを活用した遺伝子解析が行われている。IBM社のAIワトソンが、患者の遺伝子情報を解析し、がんの原因となった遺伝子変異を特定し、さらに適用可能な治療法のリストを作成する。リスト科学的根拠がある順に表示され、研究成果や臨床研究のリンクが記載される。

競争が激しい状況下では、“moonshot”な事業に挑戦する企業が増えて行くだろう。

関連記事

「IBMワトソンと医師が協力 がんの遺伝子解析診療」
http://pulse-beat.com/articles/NfO8N

引用・参考文献

Microsoft announces new AI-powered health care initiatives targeting cancer
http://www.theverge.com/2016/9/20/12986314/microsoft-ai-healthcare-project-hanover-cancer


Microsoft wants to make curing people easier with artificial intelligence
http://www.cnbc.com/2016/08/17/microsoft-wants-to-make-curing-people-easier-with-artificial-intelligence.html


Microsoft’s cancer moonshot: Debug the disease as if it’s a computer glitch
http://www.geekwire.com/2016/microsoft-cancer-moonshot-solve/

Microsoft HP : https://news.microsoft.com/stories/computingcancer/

Supporting Medical Research (Deepmind):
https://deepmind.com/applied/deepmind-health/research/
13 件