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島津製作所が「Elmammo Avant Class」を発売

島津製作所は、検査にともなう負担が少なく、精度の高い乳がん検査を支援する乳房専用PET装置「Elmammo Avant Class(エルマンモ アヴァン クラス)」の発売を開始した。

Elmammo Avant Classは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による委託業務の成果をもとに島津製作所が2014年に製品化した乳房専用PET装置「Elmammo」の後継機とされる。

被検者は装置の上でうつ伏せになり、検出器ホールに片側ずつ乳房を入れるだけで検査を受けられるため、マンモグラフィ検査のような乳房の圧迫による痛みはありません。


また、全身PET装置では取得が難しい診断情報が得られるため、乳がん診療における有用性の広がりも期待されています。

「Elmammo Avant Class」は、「Elmammo」の特長である高い感度と全身PET装置の約2倍の解像度はそのままに、寝台上面と検出器間の距離を可能な限り短くして、胸壁部分に生じやすいブラインドエリアを縮小したほか、寝台の形状変更によってさらなる心地よさを追求した。

また、国内におけるさらなる普及を目指し、過去の症例を見直して検出器の構造も最適化を図り、導入コストを低減された。

増加する乳がん患者

国内では乳がんの罹患率が年々増加している。国立がん研究センターの「がんの統計'16」によれば、女性の部位別がん罹患数は乳がんが1位、死亡数は5位となっている。

乳がんは、ステージⅠ期で発見できれば10年生存率が90%を超えますが、ステージの進行につれて生存率が下がることが確認されており、早期に発見し早期に治療を始めることが重要である。また、日本人女性には高濃度乳房が多いといわれ、検査方法によっては乳がんの発見が難しくなることも認知され始めている。

乳がん検査の精度

島津製作所が約40年にわたって培ってきたPET技術の結集によって生まれた乳房専用PET装置は、被検者の負担が少なく、精度の高い乳がん検査を後押ししている。

高濃度乳房の検査にも有効であるという報告もあり、抗がん剤などの薬剤による治療効果判定にも利用できる可能性があるとみられる。

一方で、これまで装置を導入いただいた施設からは、胸壁部分に生じやすいブラインドエリアの縮小や操作性の改善、導入コストの削減などに対する要望があったため、それらの課題をクリアした「Elmammo Avant Class」が開発された。
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