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国立大学法人岐阜大学とアステラス製薬株式会社が、岐阜大学大学院医学系研究科内に共同研究講座「ファージバイオロジクス研究講座」を開設したことを発表しました。

岐阜大学の責任教員は、病原体制御学分野教授 永井 宏樹が担当し、研究を中心となって実施する者のは、アステラス製薬Principal Investigator安藤 弘樹(特任准教授として岐阜大学へ出向)とされています。

ファージバイオロジクス研究講座では、人工バクテリオファージを応用した細菌感染症治療法の共同研究を行います。講座開設期間は2020年3月から3年間となります。

ファージセラピーは、標的細菌に対して特異的に感染する自然界のウイルス(バクテリオファージ)の特徴を生かし、ウイルス元来の性質である殺菌性を利用して生体から細菌を除去することを目指した治療法です。近年、遺伝子改変技術の進歩により有用性・安全性を高めた人工バクテリオファージの研究が進展しつつあり、次世代ファージセラピー技術として注目されています。この技術は、既存の感染症に対する治療のみならず、難治性細菌感染症の新たな治療や、公衆衛生上の脅威である薬剤耐性 (AMR:Antimicrobial Resistance )の問題解決にも役立つことが期待されます。

岐阜大学大学院医学系研究科では、かねてより次世代ファージセラピーに応用できる人工バクテリオファージの研究を進めています。今回の共同研究において、臨床からの知見をインプットできるアカデミアの強みを生かしながら、アステラス製薬と産学連携を図ることで、複数の標的細菌に対する人工バクテリオファージの創出に取り組むことになります。
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