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第一三共株式会社とUltragenyx Pharmaceutical Inc.が、保有するアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いた遺伝子治療薬製造技術を非独占的に利用する契約を締結したことを発表しました。

遺伝子治療薬の研究開発においては、標的細胞への遺伝子導入方法が重要となりますが、最も期待されているのがAAVベクターであり、これを利用することにより、様々な組織に遺伝子を導入することができます。

第一三共は、現在、AAVベクターを用いた遺伝子治療薬の探索研究を行なっていますが、将来的に同治療薬を患者に届けるためには、製造技術を早期に確立する必要があります。ウルトラジェニクス社は、独自にHeLa細胞およびHEK293細胞を用いたAAV生産系を開発し、安定した品質、生産効率の高さ、大量生産に対応可能という点で特に優れていることを受け、今回の提携が実現しました。

この契約の下、第一三共は、ウルトラジェニクス社からの技術移転を完了させ、技術移転後は、製造能力を拡大し、2020年代半ばまでに、AAV遺伝子治療の治験薬製造を開始する予定です。

技術導入の対価として、第一三共は、ウルトラジェニクス社に対して、今回の契約締結時に1億2,500万米ドル、技術移転成功時に2,500万米ドル、および同技術で製造した製品の販売ロイヤリティを支払うほか、同社に7,500万米ドルの出資を行ないます。
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