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田辺三菱製薬の子会社による固形ガンに対する抗体薬物複合体

田辺三菱製薬株式会社が、アメリカに設立した研究のための子会社であるタナベ リサーチ ラボラトリーズ U.S.A.(Tanabe Research Laboratories U.S.A. Inc.;TRL)が研究を進めているc-Met陽性固形がんに対する抗体薬物複合体であるMT-8633について、アメリカ食品医薬品局(FDA)が第1相臨床試験を開始するための新薬臨床試験開始届(IND)を受領したと発表しました。

 MT-8633は、TRLが開発したアゴニスト活性を持たない新規抗c-Met抗体とメディミューン(MedImmune Limited)が開発した抗がん剤であるピロロベンゾジアゼピン(PBD)誘導体を結合させた抗体薬物複合体であり、前臨床モデルにおいてc-Met陽性腫瘍に対して強力かつ用量依存的な抗腫瘍活性を示しました。

 c-Met(肝臓成長因子レセプター(HGFR)とも言われる)は、結腸直腸、非小細胞肺がん、胃、食道、膵臓、胆管をはじめ多くの腫瘍に発現する受容体型チロシンキナーゼの一種で、がん細胞の増殖を亢進することが知られています。

 MT-8633については、田辺三菱の研究知見がまだ蓄積されていないがん領域への挑戦とされており、オープンイノベーションを活用する手法を選択しています。大和証券グループのDCIパートナーズ株式会社が設立したOpen Innovation Partners株式会社と田辺三菱製薬との間で2017年12月にライセンス契約を締結しており、当該枠組みの中で、研究がさらに進められていきます。
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