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乳がんを克服するためのあらたなタッグ

ノバルティスが、ガン治療を最適化し、治療の質を向上させるために、IBMワトソン・ヘルス(IBM Watson Health)と、乳がん治療の選択肢についてより幅広い予測をするために、分野初となる提携を発表した。

乳がんを対象とする幅広いポートフォリオを有し、多くの研究開発を手がけるノバルティスは、乳がんに関する事業をオンコロジー分野の中で最優先のひとつとしている。

進行性の乳がんに関する科学的理解を深めてきたことによって治療の展望は開けてきていたが、ここの患者にとって「最適な治療」とは何かという問題が、あたらしい治療法や種々の研究や治療実践によってもたらされたデータによって生起している。

今回の両社の協力によって、ノバルティスの持つ乳がんの知見と、IBMワトソン・ヘルスのデータ解析技術と機械学習技術が結びつくことで、治療効果を最大化することができるであろう治療法を探っていくことになる。

ノバルティス・オンコロジー事業部CEO ブルーノ・ストリジニ氏

ノバルティスのオンコロジー事業部CEOであるブルーノ・ストリジニ(Bruno Strigini)は、「IBMワトソン・ヘルスとの協力により、乳がん患者さんのリアルワールドデータとコグニティブ・コンピューティングを活用し、患者さんにとってどの治療が最適か医師の理解を深めたり、診療ガイドラインについて助言できるようにするためのソリューションを見つけ、患者さんの治療効果と治療経験の改善を目指します。この協力によって、乳がん以外にも治療の効率化できる分野が明らかになる」と述べ、期待を示した。

IBMワトソン・ヘルスのチーフ・メディカルインフォマティクス・オフィサー アニル・ジェイン氏

IBMワトソン・ヘルスのチーフ・メディカルインフォマティクス・オフィサーであるアニル・ジェイン(Anil Jain)は「医療業界が、価値に基づくケアにシフトするにしたがって、臨床医は担当する患者さんを治療する際に、より細分化したタイプに対する治療について実世界における結果を理解することが極めて重要となります。私たちの最終的な目的は、そうした洞察を腫瘍専門医に提供することです。ノバルティスには乳がんに関する深い専門知識があり、この協力によって、データに基づいて治療法を決定するという画期的なツールが臨床医と患者さんにもたらされる可能性があると確信しています」と述べ、乳がん治療の個別化について取り組めることを誇りであるとした。

VIEWS

ノバルティスは、これまでに「アフィニトール®」、「タイケルブ®」、「フェマーラ®」に加え、アメリカのみで販売される「Kisqali®」という4種類の乳がん治療薬を開発し、治療薬として医療の現場に送り届けてきた。

ここまで25年以上にわたり、乳がん治療の科学的最先端を駆け抜けてきたノバルティスが、さらなる境地にいたらんとしている。期待を胸に、続報を待つ。
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