⚫スタンフォード大学のお家芸 「デザイン思考」とは何か?

全く新しい創造的な価値作り。「ニーズを」「顧客」を発見する。世の中の課題を解決する思考法がデザイン思考です。

(日本ではデザインといえば形のことと相場は決まっているがアメリカは少し違う「芸術は世の中の課題を可視化するためにある。デザインは世の中の課題を解決するためにある」)

まだ世の中の人が気づいてない課題を発見するということをデザイン思考と言います。

(スタンフォード大学ではDスクールで世の中の課題を発見して解決することを若者たちは学びそこから綺羅星のような人材が育っています)

開発者自らが現場に入り込んで観察をして課題を発見する。これを医学系のイノベーションをおこすためのプロジェクトであるStanford Bio-Xの中で、医療機器に特化したイノベーションをおこせる人財を育成するための講座が、Stanford Biodesign Centerとして存在する。
⚫イノベーションはチームから生まれる

イノベーションはチームプレーです。もちろん開発者には本田宗一郎やスティーブ・ジョブスのような天才がいますが天才はそんなに滅多にいるものではありません。

新しいものを開発するにはチームが必要です。メンバーが多様でないと無難なものしかできません。

一方で多様なメンバーで今までにないようなものをスタートアップすることは無難でないだけに失敗の確率も高い。約10%の成功例が61%のビッグマネーが獲得。まさに冒険企業。

大手のメーカーなどがリスクの高い開発をするのは難しい。失敗の連続で担当者は片っ端から左遷されて誰もいなくなったになってしまいます。

だからいまアメリカの大手企業ではこうした初期開発はベンチャーにやらせて価値あるものができたらバイアウトするという手法になっているのです。

チャレンジしてみてダメなら改善か転換かやり直しをコストをあまりかけずに細かく繰り返すのがいいとされます。(リーンスタートアップ)
⚫日本でスタンフォードのバイオデザインのプログラムが始まった!

昨年からスタンフォードのバイオデザインの実践を大阪大学、東京大学 東北大でそのプログラムを実践することになりました。その概要をお話しします。

スタンフォードのバイオデザインはチームを組むときの3要素があります。
2001年にはじまったバイオデザインのチームビルディングの基本形ですね。
①医療従事者 、②エンジニア、 ③マッケッター。になります。

(シリコンバレーの基本形といえばハッカー(開発担当)、ヒップスター(デザイン担当)、そしてハスラー(ビジネス担当) バイオの基本形は医療➕シリコンバレーという感じですね)

バイオデザインの開発の特色はニーズを見つける作業とアイデア出しはきっぱりと分けることです。アイデアとニーズを一緒にするとそのアイデアに思いが強くてニーズのないところに開発をしてしまうからです。

①ニーズを発見する  ②ニーズに対応するアイデアを見つける ③社会に普及させる(商業化する)
この3つのステップからなっています。

 ブレーンストーミングはとにかく頭を柔らかくしてニーズに対する解決策を出す時に、何度でも繰り返し施行します。この際の一番大事な心がけは質より量。まず量的に多くのものから次の段階できっちりと絞り込んでいきます。柔らかい頭で数多く出してクールな頭でいづれのフェーズでも絞り込みをしていく。

 開発は最初の1年。一億円。そこが大事です。こちらベンチャーがやるのがアメリカの今。ここのニーズに対してしっかりと対応して顧客を発見する段階をちゃんとやらないと気がつくと誰も必要としない単なる売れない商品を巨額のカネを使って作ってしまうことになる。

バイオデザインの教育プログラムもここのところがとても大事であるという認識で組まれています。
⚫スタンフォードバイオデザインは企業ではなく人を創るところと言っていいでしょう。

 バイオデザインから40社のベンチャーが今までに生まれています。
 そこから100億規模で事業が育っていくこともありますがバイオデザインは大学の研究機関です。もちろんビジネスもしっかりと考えなくてはいけないという教育方針ですがやはり大事なのは人を育てるということを基軸にすえてやっています。

 デバイスは今の時代5年から6年でお釈迦ですよね。その点一人育てれば40年くらいの間にたくさんのイノベーションをおこしてくれる可能性があります。それだけでなく弟子を育ててくれます。その弟子がまたその弟子を育てる。こうしてイノベーションが広がっていく。日本でもこうした教育プログラムが行なわれることで創造的なよい国になってほしいと私は思っております。
プログラム概要 | 一般社団法人日本メドテックイノベーション協会
医療機器のイノベーションリーダー人材を育成する「ジャパン・バイオデザイン」。プログラム概要をご紹介します。
http://www.jamti.or.jp/biodesign/
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