島津製作所がアルツハイマーの検査分析を受託する

島津製作所と島津グループ内で受託分析を手がける島津テクノリサーチが、アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)に関する研究開発分野を対象として、血漿から脳内のアミロイド蓄積度合いを推定する受託分析を開始した事を発表しました。この技術は、2018年2月1日にNature Online版で発表された手法を応用し、受託解析サービスとして発展したものとなっている。

アルツハイマー病には、いまだ根本的な治療薬・予防法が存在しません。島津製作所は、この受託分析を通じて治療薬および早期予防法の基礎研究や開発を目指すとしています。なお、医療の臨床における実用化はいまだにされていません。


Nature論文 : A. Nakamura, N. Kaneko et. al., “High performance plasma amyloid-β biomarkers for Alzheimer’s disease” doi:10.1038/nature25456

2つの特徴!

1.わずかな量の血漿で脳内アミロイド蓄積度合いを推定

一般的な脳内アミロイド蓄積度合いの推定には、陽電子放出断層撮影(PET)や脳脊髄液(CSF)を用いる方法がありますが、いずれも体への負担が大きく、実施できる施設も限られています。しかし、島津製作所が採用した、この手法は、わずか0.6 mLの血漿で検査を行うことができます。


2.治療薬や予防法の基礎研究や開発に貢献

アルツハイマー病や軽度認知障害(MCI)は、発症の20~30年前からアミロイドが脳内に蓄積し始めると言われていますが、その検査は決して楽ではありませんでした。今回の島津製作所の手法では、血液から脳内アミロイド蓄積を推定でき、従来よりも極めて簡単に研究のための検査が可能になります。
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