医療の基本「診断」

治療法のない病気と闘う方法とテクノロジー - PULSE

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ー治療方法が確立されていない病気と闘う方法ー 不治の病を克服するには、原因となる細菌またはウイルスへの感染を防ぐことが、病気を予防することにつながるというのだ。
こちらの記事に続く記事です。

「診断」と「診察」

医療現場でよく耳にする「診断」という言葉が実は難しい。「診断」は簡単に言うと「治療するために病気を決定すること」と言われている。

そして「病気を決定する」前に「診察」という過程がある。この「診察」では「病気を持っていると思しき人を、医学的に観察し、検査すること」を意味する。

じゃあ「健康診断」って?

多くの人が年に1回受けることになっている、「健康診断」は「治療するために病気を決すること」という定義に当てはまるのでしょうか? そうです。「予防」の意味合いが強い健康診断は、実は「診察」に近いのです。そうは言っても、病気を特定する役割もあるため、「診断」にも該当するのです。もしそこで結核への罹患が発覚した場合、適切な医療処置が施されますものね。

診断っていくつあるの?

実は「診断」には4種類のものが、東洋医学では設定されています。それは1)「望診」、2)「聞診」、3)「問診」、4)「切診」です。

1.「望診」:医者の視覚や嗅覚を用いて行うもの。
例えば、風邪ぎみの時に病院に行くと「口開けてください。あ〜ん」ってやりますよね。あれです。

2.「聞診」:患者の声などを聞いて行うもの。
病院で「あー」って言ってくださいと言われたことありませんか? そうです。それです。

3.「問診」:患者と直接会話をすることで病状を把握すること。

4.「切診」:患者の身体に直接触れることによって脈をとったり、しこりの有無を確認すること。

現代では、これらに加え科学的な検査が行われる。これらの検査を通じて出た結果は、東洋医学から続く伝統で、「陰」と「陽」という言葉で分けられ、病気がある場合「陽性」ない場合「陰性」とされる。

「診断」のこれから

これまでの診断は、医者の経験と知識に基づいていた。そのためいくら優秀な医者といえども病気の兆候を見落とすことがあった。ところが、昨今のテクノロジーの進歩により、見落としを予防する種々の方策が見出されつつある。

ビッグデータを活用し病を分析する研究や、機械学習によって肺がんを診断する精度が極めて高い水準に至ったり、AIロボットが診断の役割を負うことができるようになったりとイノベーションが加速してきている。

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