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ナノキャリア株式会社が、自社技術による開発品NC-6300について、アメリカにおける開発で新たなステージへ移行し、患者への投与が開始したことを発表しました。

【拡大臨床試験概要】
対象疾患:血管肉腫
開発地域:アメリカ(Duke Cancer Center および Sarcoma Oncology Center)
症例数 :10例
評価項目:NC-6300(3週間毎 150mg/m2)の血管肉腫に対する有効性および安全性の確認
試験期間:約2年 (トップライン発表時期:2020年度第3四半期ごろ)

この薬剤は、アメリカでオーファンドラッグ指定を受けており、早期承認取得を目指した開発戦略を推進しております。NC-6300の内包成分であるエピルビシンは、殺細胞効果に加えて、免疫原性細胞死の誘導作用を有することが報告されています。

一方、軟部肉腫のうち血管肉腫は腫瘍免疫が関与するとの報告があり、作用機序の点からも、NC-6300 の対象疾患として血管肉腫を選択しました。アメリカで実施した第Ⅰ相試験においては、登録された血管肉腫 2 例はともに PR(奏効)を示しているとされ、血管肉腫を対象とした拡大試験に期待が寄せられます。

参考:
◆血管肉腫
悪性軟部肉腫には 50 以上ものサブタイプが報告されており、血管肉腫はその 1 つです。血管肉腫は血管内皮に由来する悪性腫瘍です。全悪性腫瘍に占める肉腫の割合は 1%と言われており、血管肉腫は悪性軟部肉腫の 2-3%を占めると報告されている、極めて稀な悪性腫瘍です。治療にはアンスラサイクリン製剤やパクリタキセルが使用されているものの、確立した標準治療はなく、更に有効・安全な新薬が望まれています。

◆免疫原性細胞死
抗原が抗体の産生や細胞性免疫を誘導する性質を免疫原性と呼び、抗がん剤の投与により、抗がん剤としての作用の他に免疫応答を惹起して、腫瘍細胞を細胞死に至らせること。
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