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ナノキャリア×Orient Europharma !

ナノキャリア株式会社と台湾のOrient Europharma Co.,Ltd.が、平成30年5月15日に発表された基本合意に基づき、NC-6004の頭頸部がんを対象とした欧米を含む地域の共同開発についてライセンス契約を締結したことを発表しました。

これにより、NC-6004の頭頸部がんを対象とした臨床開発は、両社が共同で実施する欧米・アジア地域(日本を除く)における免疫チェックポイント阻害剤と併用した国際共同治験とされています。

国際共同治験で免疫チェックポイント阻害剤の有効性をチェック | PULSE

国際共同治験で免疫チェックポイント阻害剤の有効性をチェック |  PULSE
ナノキャリア株式会社が、アジア地域を対象とした NC-6004 のライセンスアウト先である Orient Europharma (台湾、OEP)と、各々が実施しておりました NC-6004 の頭頸部がんに対する臨床開発(OEP:台湾、ナノキャリア:欧⽶)を統合し、国際共同治験として推進することで合意しました。これにより、ナノキャリアは OEP 社と、NC-6004の欧⽶を含む地域の追加ライセンスおよび共同開発の基本契約を締結することが発表された。

キイトルーダって?

キイトルーダは免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる薬剤群の1つで、世界的にアメリカのMerck & Co., Inc.によって開発・販売されています。

2018 年 6 月末時点で、米国では非小細胞肺がん、悪性黒色腫、頭頸部がん、尿路上皮がん、胃または胃食道接合部がん、古典的ホジキンリンパ腫、高頻度マイクロサテライト不安定性(microsatellite instability high: MSI-H)またはミスマッチ修復機構の欠損(deficient mismatch repair: dMMR)の固形がんなどに承認されています。

プラチナ製剤との併用については、ペメトレキセド・カルボプラチンとの併用で非扁平非小細胞肺がんに対して承認されています。

治験の実施と世界の抗ガン剤

この治験は、NC-6004と免疫チェックポイント阻害剤のキイトルーダ®(PD-1 抗体ペムブロズマブ)※との併用による Phase I/II 試験として実施されます。

近年の世界的な抗がん剤の研究開発状況を分析し、免疫チェックポイント阻害剤とシスプラチンの併用による有用性が多く報告されており、開発の成功確度やスピード、市場性等から本試験の実施を決定しました。

現在、欧米・アジア地域で2018年度内のIND申請を目指した準備が進められています。

参考:免疫チェックポイント阻害剤

⽣体の⾃然な免疫機構は、体外からの異物のみならず、体内に発⽣する異物であるがん細胞に対しても働きます。しかしながら、がん細胞はこの免疫機構から逃れるシステム(免疫チェックポイント機構)を有しています。

この免疫チェックポイント機構を阻害することで、T 細胞による免疫応答によって抗がん作⽤が発揮されます。このような作⽤を⽰す薬剤を免疫チェックポイント阻害剤と呼び、国内ではニボルマブ(商品名:オプジーボ)、ペンブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)、アテゾリズマブ(商品名:テセントリク)、アベルマブ(商品名:バベンチオ)の4剤が承認されています。
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