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富士通株式会社、武田薬品工業株式会社と国立研究開発法人国立がん研究センターは、卵巣がん患者がたどる「疾患の認識、診断、治療、その後の生活に至る道のり」であるペイシェントジャーニーの分析・可視化に関する共同研究契約を締結したことを発表しました。

この研究は、卵巣がんの個別化治療の質向上、および治療結果向上に寄与する臨床の課題抽出を目的として開始したものです。

今回の研究では、国立がん研究センター東病院が保有する電子カルテシステムから抽出した日々の診療や個人の健康管理などから得られるデータ(リアルワールドデータ)を用いられます。それによって、従来の臨床試験や診療報酬明細書(レセプト)データ活用といった手法では取得が困難とされていた卵巣がん患者のペイシェントジャーニーに関する情報が分析・可視化されます。

この研究は、国立がん研究センター東病院および先端医療開発センターにおいて2022年4月30日まで実施されます。

対象となるデータは、2013年5月から2020年10月までに国立がん研究センター東病院の電子カルテシステム上に蓄積された卵巣がん患者約700名の診療データ(テキストデータとして記録された情報を含む)や医事会計システム内の診療報酬データで、リアルワールドデータを匿名化し、ICTによって分析・可視化することで、卵巣がん患者を取り巻く実臨床上の課題が抽出されます。

今回の研究において、富士通は、現在開発中の医療データを安全・安心に利活用するためのプラットフォームをはじめとする ICTを用いた診療データの分析支援を行います。また、武田薬品は、ペイシェントジャーニーの分析対象データの選定および分析計画の立案を担います。そして、国立がん研究センターはペイシェントジャーニーの分析に必要となる匿名化された診療データおよび医学的知見を提供することになっています。
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